東海第2原発では22年度に、照明器具や配線など、いずれも電気系統に関連した火災が3件、また23年度に同じく5件の火災が発生しました。
これを受け茨城県と東海村は昨年11月、原電に厳重注意し、原因究明と再発防止策の報告を求めました。原電はそれに対して報告書を提出し、問題点の分析・評価では、リーダーシップの不足や重要度の低い設備に対する改善意識の低さなどを原因として挙げました。
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東海第2で22、23年度 頻発 原電が報告書提出 茨城県と東海村に火災防止策
東京新聞 2024年5月3日
日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)で2022年度から23年度に火災が相次いだことを受け、原電は再発防止策をまとめた報告書を1日、県と東海村に提出した。本店(東京)に新たに防火担当の責任者を置くことや、防火に関する点検計画の見直しなどを盛り込んだ。(長崎高大)
東海第2では22年度に3件、23年度に5件の火災が発生した。照明器具や配線など、いずれも電気系統に関連した火災だった。頻発を受け県と村は昨年11月、原電に厳重注意したうえで、原因究明と再発防止策の報告を求めていた。
原電は報告書提出に合わせて概要を公表。問題点の分析・評価では、リーダーシップの不足や重要度の低い設備に対する改善意識の低さなどを挙げた。
それを踏まえ、組織的な取り組みの強化策として「あらゆる設備・機器に電気火災の発生リスクがあることを明示」「仮設電源設備の停電点検の年1回の追加実施」などの項目を掲げている。
原電は「火災を繰り返すことがないよう全社員が防火意識を強く持ち、各部門間で連携して火災発生防止を徹底していく」とコメントした。