2013年4月12日金曜日

原発・放射能ニュース 13.4.11~4.15

 
 電子版の各紙に載った原発と放射能に関するニュースを掲示します。記事の掲載は書き出し(リード)部分に留めますので、全文はURLをクリックしてご覧ください。


4.15
 
海底土からプルトニウム 福島第1原発の港湾内
産経新聞 2013年4月15日
 東京電力は15日、福島第1原発港湾内で採取した海底の土から、1キログラム当たり約1・4ベクレルのプルトニウムを検出したと発表した。土は昨年7月23日に港湾内の1号機東側で採取し、東電が分析していた。
 
IAEAが調査開始=福島第1原発の廃炉作業 .
ウォールストリートジャーナル2013年 4月 15日
 東京電力福島第1原発で停電による使用済み燃料プールの冷却停止や汚染水漏れなどのトラブルが相次ぐ中、廃炉に向けた取り組みを調べる国際原子力機関(IAEA)調査団が15日までに来日し、同日、調査を開始した。
 記者会見した調査団長のファン・カルロス・レンティッホIAEA核燃料サイクル・廃棄物技術部長は「今回は、廃炉に向けた総合的な戦略や計画について評価することが目的だが、汚染水漏れや停電などの問題も調査対象に入っている」と言及。現状認識については、「予備的な情報は把握しているが、この場で意見を申し上げるのは時期尚早だ」と述べるにとどめた。  (時事通信社)  (以上全文) 

原発賠償、和解案なく1年…避難の30歳代女性
読売新聞 2013年4月15日
 東京電力福島第一原発事故の賠償問題で、福島県いわき市から東京都に避難した30歳代女性が昨年3月、政府の原子力損害賠償紛争解決センター(東京)に慰謝料支払いなどの仲介申し立てを行ったものの、1年以上、口頭審理がなく、和解案も示されていないことがわかった。
 自主避難者への対応が遅いとの指摘は以前からあったが、賠償問題に取り組む弁護団は、長期間にわたる場合、民事提訴などの対応を勧めている。

4.14

脱原発首長会議が三重でシンポ ドイツの経験に学ぶ
東京新聞 2013年4月14日
  全国80人以上の首長や元職でつくる「脱原発をめざす首長会議」は14日、再生可能エネルギーを生かしたまちづくりを考えるシンポジウムを三重県伊勢市で開いた。脱原発を進める現状を学ぼうと、ドイツの元欧州委員会委員ミヒャエレ・シュレーヤー氏らを招いた。
 シュレーヤー氏は講演で、発電施設を立地する場所や電気料金を決定する権限が電力会社でなく、地域にあることなどドイツの状況を報告した。
 パネルディスカッションで、上原公子元東京都国立市長は「日本の市民は『お上がやってくれるに違いない』という依存型。ドイツのようにエネルギーでも自治をやっていく必要がある」と指摘した。  (以上全文)

島根原発先取り安全対策 ベント設置や防波壁かさ上げ
                                                                                                          読売新聞 2013年4月14日
 福島第一原発事故を受け、島根原発(松江市鹿島町)の安全対策を進めている中国電力は、安全性の更なる向上を目指した対策に取り組んでいる。原子力規制委員会が7月にも新しい規制(安全)基準を義務づける方針を見据えた措置で、中国電は「できることは先取りして実施し、安全性に万全を期したい」とする。(矢沢慎一)

4.13
 
地下貯水池から水漏れ 東電の汚染水処理計画が破綻
東京新聞 2013年4月13日
 今週(六~十二日)の東京電力福島第一原発では、二万三千六百トンもの汚染水が入った地下貯水池からの水漏れ事故が起き、東電の汚染水処理計画は破綻した。
 池は七つあり、汚染水を貯蔵する重要な柱となっている。東電は当初、水漏れは池の上部と推測し、大半の池を使い続けようとしたが、移送先の池でも水漏れが発生。しかも、水位は半分くらいなのに漏れた。
 
シート貯水槽は「例外的対策」 規制委員長が福島原発視察
東京新聞 2013年4月13日
 原子力規制委員会の田中俊一委員長は13日、放射性物質を含む汚染水が漏れた東京電力福島第1原発の地下貯水槽を視察した。終了後、報道陣に「あれだけの貯水槽をビニールシートで作ることは普通ない。汚染水対策は緊急の課題で、例外的な対策として進められた」と述べ、抜本的な見直しが必要との見解を示した。
 地下貯水槽は、地面を掘り下げ防水シートを3重に敷いた簡単な構造。
 田中氏が委員長就任後、第1原発を視察するのは初めて。原子力規制庁の森本英香次長らとともに、大量の汚染水漏えいがあった2号貯水槽で、当初原因とみられていた漏水検知用のパイプと防水シートの貫通部分を確認した。 (以上全文)
 
「収束宣言」撤回して 官邸前50回
しんぶん赤旗 2013年4月13日
 首都圏反原発連合は12日、「即時原発ゼロ」を求める50回目の首相官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発で汚染水漏れなどが相次ぎ、事故が収束していないことが浮き彫りになるなか、3500人の参加者(主催者発表)は「収束宣言ただちに撤回」「海を汚すな」「再稼働反対」とコールしました。
 

第1原発港湾内のアイナメ、ムラソイから43万ベクレル
福島民友ニュース2013年4月13日
 東京電力は12日、福島第1原発の港湾内でとったアイナメ、ムラソイから1キロ当たり43万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)の4300倍に相当する。同港湾内で採取した魚介類の放射性濃度の最大値は今年2月に採取したアイナメの74万ベクレル。
 港湾口付近で3月8日に採取のアイナメ、東波除堤周辺で同28日採取のムラソイから検出された。  (以上全文)

4.12 

汚染水貯水槽上部に異常なし 調査振り出しに
NHK NEWS web  2013年4月12日
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水を保管する地下の貯水槽から水漏れが相次いだ問題で、東京電力が原因の1つとみていた貯水槽の上部に開けた水漏れを調べる調査用の穴の付近のシートに異常がなかったことが分かり、原因調査は振り出しに戻りました。
 

汚染水タンク綱渡り 2カ月で3回不足の恐れ
東京新聞 2013年4月12日
 東京電力福島第一原発の地下貯水池の水漏れ事故で、地下貯水池に入った二万数千トンの汚染水を地上タンクに移すのに、今後二カ月間で三回のタンク不足の危機に見舞われることが確実となった。汚染水は一日約四百トンずつ増加。タンクの増設だけでは危うく、東電は汚染水の増加を抑えるため、建屋地下に流れ込む地下水対策をも迫られる。 (清水祐樹、小野沢健太)
  http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013041202000114.html 


4.11

福島第一 汚染水全てタンクへ 東京電力方針転換「完了は6月中」
東京新聞 2013年4月11日
 東京電力福島第一原発の地下貯水池で汚染水漏れが相次いだことを受け、東電は十日、貯水池の汚染水を全て地上の金属製タンクに移し、今後は汚染水の貯蔵に池を使わない方針を示した。現在、七つある貯水池のうち、四つの池に計二万三千六百トンの汚染水が入っている。東電は、タンクの空き容量が足りないことを理由に、漏れた池から別の池に水を移し替えて対応する考えだった。