汚染水の水漏れが相次いだ福島原発の地下水槽の周辺に設けた井戸から、26日、微量の放射性物質が初めて検出されました。
東電の発表では放射性物質の濃度が低いため水漏れによるものか判断できないとしていますが、1号から3号までの地下水槽の周辺に設置した13か所の井戸からのみ検出されたので、水漏れによるものであることは間違いないと思われます。
また東電は当初、海岸線まで800mあるので海にはなかなか到達しないと説明していましたが、これだけ地下水位が高くてしかも水量が豊富であれば、放射性物質は(水脈に乗って)短時間のうちに海に到達するものと思われます。
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貯水槽周辺井戸から微量放射性物質
NHK NEWS web 2013年4月27日
汚染水の水漏れが相次いだ東京電力福島第一原子力発電所の地下の貯水槽の周辺に設けた22か所の井戸のうち、半数以上の13か所から微量の放射性物質が初めて検出されました。
東京電力は放射性物質の濃度が低いため、貯水槽から漏れた影響か判断できないとして、今後も継続して測定し慎重に調べるとしています。
福島第一原発では汚染水を保管する地下の貯水槽で水漏れが相次ぎ、地下水に汚染が広がっていないか調べるため、貯水槽の周辺に新たに22か所の井戸を掘って、毎日、放射性物質の濃度を測定しています。
このうち、すでに水漏れが確認されている1号から3号までの貯水槽などの周辺に設置した13か所の井戸の地下水から26日、放射性物質が初めて検出されました。
検出されたのは貯水槽から10メートルから20メートル前後離れた場所で、値は1cc当たり最大0.048ベクレルと、汚染水が入っていない5号貯水槽などの周辺の値とほぼ同じだということです。
東京電力は漏れた汚染水についてはくみ上げて貯水槽に戻す対策を取っていて、今回、検出された放射性物質の濃度が低いため、漏れた影響か判断できないとして、今後も継続して測定し慎重に調べるとしています。