東電は、トリチウム水の海洋放出を今年度と同じく来年度についても7回とする計画です。これまで、海水中のトリチウム濃度の分析では異常がなかったということですが、海水で希釈してから放出するのですから当然です。
問題は総量で燃料デブリの総重量880トンに対応する放射能物質が海洋に放出されることで、これでは大いに海を汚染することになります。
福島原発のように燃料デブリが発生源となる場合には単独処理で廉価に出来たのに、それを漁業関係者に毎年多額の補償を支払う洋放出を敢えて採用したのは間違いでした。
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福島第一原発 処理水の海洋放出 来年度も7回実施へ 東京電力が計画を公表
福島中央テレビ 2025/1/26
東京電力は、おととしから処理水の海への放出を始め、今年度は6回が完了し、来月以降に残り1回の放出を予定しています。
来年度について、東京電力は、今年度と同じ7回、放出する計画を公表しました。
放出する放射性物質のトリチウムの量は、今年度より1兆ベクレル多いおよそ15兆ベクレルの予定ですが、政府の基本方針で示された年間22兆ベクレルを下回ります。
これまで、海水中のトリチウム濃度の分析では異常がなく、東京電力は「緊張感をもって取り組む」としています。