24年12月に公表された、原発の「最大限活用」と 廃炉にした原発を敷地内で建て替える方針を明記した「次期エネルギー基本計画」の原案(26日まで意見公募中)を巡り、再生エネの拡大などを求める集会「緊急開催! こんな結論でいいの? 気候危機と日本の責任」が16日、衆院第1議員会館で開かれ、オンラインを含めて約400人が参加しました。
原発事故伝承施設(民間)の事務局長西島香織さんは、「原案を見て、これまでの事故やこれから起きる事故、廃棄物政策に国は責任を取らないことがすごく伝わった」と批判し、「まだ原発を進めていくという決断がなぜできるのか。本当に理解できない」と訴えました。
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原発を「最大限活用」する決断「なぜできる?」
エネルギー基本計画案に反発、原発・化石燃料脱却求め集会
東京新聞 2025年1月16日
2024年12月に公表された国の次期エネルギー基本計画の原案を巡り、化石燃料や原発から脱却し、再生エネルギーの拡大などを求める集会「緊急開催! こんな結論でいいの? 気候危機と日本の責任」が16日、東京・永田町の衆院第1議員会館で開かれた。現地とオンラインで約400人が参加した。
原案は原発の「最大限活用」を明記し、廃炉にした原発を敷地内で建て替える方針を示した。経済産業省は今月26日までパブリックコメント(意見公募)を実施している。
集会では、環境省、経産省の担当者との質疑応答の後、大学教授や農業などさまざまな立場の人がリレートーク。「パブコメ後も議論を続けて」などといった意見が出た。
民間の原発事故の伝承施設の事務局長西島香織さん(37)=福島県富岡町=は「原案を見て、これまでの事故やこれから起きる事故、廃棄物政策に国は責任を取らないことがすごく伝わった」と批判。自治体任せの避難計画や、数多くの避難者集団訴訟が残っていることにも触れ、「まだ原発を進めていくという決断がなぜできるのか。本当に理解できない」と訴えた。
集会は再生可能エネルギー100%を目指す市民団体「ワタシのミライ」が主催した。
(山下葉月)