2025年1月25日土曜日

浜岡原発の防波壁を自治体担当者が視察 かさ上げした際の構造案など説明

 浜岡原発の防波壁を22日、静岡県内の自治体の担当者が視察しました。
 中部電力は「防波壁」の高さを現在の22mから28mまでかさ上げする方針ですが、これほどの高さを要するのであれば本来「防潮堤」と呼ばれる構造にすべきです。
 中部電力からはかさ上げの具体的構造案の説明が行われましたが、自治体担当者からは強度的に大丈夫なのかについて質問が出されました。
 津波の速度(深くなるほど速い)=防波堤への衝撃力=の想定は妥当でしょうか。
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再稼働に向けて地元の理解は? 浜岡原発の防波壁を自治体担当者が視察 かさ上げした際の構造案など説明
                        静岡放送(SBS) 2025/1/22
中部電力がかさ上げの方針を示した浜岡原発の防波壁を1月22日、静岡県内の自治体の担当者が視察しました。再稼働に向け、地元の理解は進んでいくのでしょうか。
中部電力が再稼働を目指す浜岡原発3号機と4号機をめぐっては、新たな規制基準の適合性について審査が続けられています。
中部電力静岡支店 三澤尊久支店長代理
「昨年末にはプラント審査の再開をしています。今ですねこの段階にまいりました。(安全審査の)一つステップが上がったという認識をしているで、そういったところを皆様に理解してもらえるよう説明したい」

1月22日、浜岡原発で行われた中部電力と静岡県内の自治体との情報交換会。島田市・磐田市・焼津市・藤枝市・袋井市・吉田町・森町の5市2町から職員15人が参加し、現在進められている安全審査について意見が交わされました
今回は、浜岡原発に設置されている防波壁の視察も行われました。防波壁をめぐっては、中部電力が新たな津波対策として防波壁の高さを現在の22mから28mまでかさ上げする方針を示していて、1月22日は、かさ上げした際の防波壁の構造案などが説明されました。

自治体職員
「この構造で高い津波が来た時の対応というのは、十分な審査というのはこれから行われる?」
中部電力職員
「私達はこういう基本構造でいいと思っているが、これからこの構造で良いか悪いかというのは国の審査を受けることになる」

全体の行程を終え、参加した自治体の担当者はー。
藤枝市大規模災害対策課 増田勝紀課長
「中部電力がいろいろ考えがある中で、対策を講じているという部分では、大きいのかなとは思う。まだ全体的な規制委の皆さんが完全に認めたという所ではないので、今後審査の方向性を見ながらうちの方も状況を把握していく」
中部電力静岡支店 三澤尊久支店長代理
「意見交換に来た頂いたのは、防災・企画担当の方なので、市民・町民に担当者を通じて、正しく私たちの安全対策についてお話しいただく。皆さま方に納得していただくということは、まず第一歩として非常に重要なことと認識している」
中部電力は今後、原子力規制委員会との審査会合の場で、具体的な安全対策について議論を続けていく予定です。