2021年10月10日日曜日

10- 排気フィルター損傷はALPSだけ

 排気フィルターの大量の損傷は多核種除去設備(ALPS)に設置されたものに限られていることが分かりました。
 ただその理由を、単に「ALPSの設計上の問題」と書かれても何のことかよく分かりません。福島原発の不具合に関してはこうしたあいまいな表現が目立ちます。
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排気フィルター損傷はALPSだけ 設計の問題か 東電福島第一原発
                          東京新聞 2021年10月8日
 東京電力は8日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の設備にある放射性物質の漏出を防ぐ排気フィルターについて、汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)以外では損傷はなかったと発表した。このため損傷の原因が、ALPSの設計上の問題である可能性が高まった。
 ALPSでは全76基の排気フィルターのうち4割以上の32基で損傷が判明。これを受け、他の設備の排気フィルター計102基の点検を進めていた。
 ALPSのフィルターを巡っては、2年前に汚泥タンクの排気フィルター全25基が損傷。交換しただけで原因を調べず、その後の点検計画も策定しなかった。9月の原子力規制委員会の検討会では、規制委側が「2年前に全滅しており、明らかに設計上の問題がある」と指摘していた。(小野沢健太)