葛尾村が整備を進めてきたライスセンターが完成し引き渡し式が3日、現地で行われました。作付面積約30ヘクタール分のコメの乾燥調製が可能で、集落の住民でつくる営農組合が運営します。センターは村民の帰還促進や営農再開を後押しする施設として、政府の福島再生加速化交付金などを活用し総事業費約2億500万円で整備されました。
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葛尾に「ライスセンター」完成 村民帰還促進や営農再開後押し
福島民友 2021年10月04日
葛尾村が整備を進めてきたライスセンターの完成・引き渡し式が3日、同村葛尾字北平の現地で行われた。同センターは、作付面積約30ヘクタール分のコメの乾燥調製が可能で、集落の住民でつくる営農組合が運営する。本年産米の収穫に合わせた施設完成に、関係者が営農振興を誓い合った。
同村は、東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされたため、事故前に約130ヘクタールあったコメの作付面積は、本年度で約50ヘクタールにとどまっている。センターは村民の帰還促進や営農再開を後押しする施設として、政府の福島再生加速化交付金などを活用し総事業費約2億500万円で整備されてきた。
引き渡し式では、篠木弘村長が「農業振興の一助になれば。大いに活用してほしい」と述べた。施設には、農家が共同使用することができるトラクターやコンバインなどの農業機械も備えており、式終了後には各種機器を扱う説明会も開かれた。