今度の組閣で、復興相は平沢勝栄氏から西銘恒三郎氏に変わりました。
平沢勝栄氏は4日、記者会見し「10年の重要な節目に、身の引き締まる思いで取り組んだ。自分なりに現場主義を徹底できた」、「今後も現場に出向いて話を聞き、施策に反映させてもらいたい」と語りました。
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平沢復興相退任 処理水放出「風評被害はゼロに」
河北新報 2021年10月05日
復興相を退任した平沢勝栄氏は4日、記者会見し「東日本大震災から10年の重要な節目に、身の引き締まる思いで取り組んだ。自分なりに現場主義を徹底できた」と約1年の在任期間を振り返った。
東京電力福島第1原発事故による福島県内の帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域(復興拠点)外の避難指示解除の方針を決めたことに触れ「できる限り早く解除できるよう強い意志で臨んだ」と述べた。
福島第1原発にたまる処理水の海洋放出については「風評被害は限りなくゼロに抑えなければならない。関係省庁が総力を挙げて対応してほしい」と求めた。
在任中は新型コロナウイルス流行の影響で、現地視察が制限された。平沢氏は「大変残念だった。復興庁は地域の声を吸い上げるボトムアップが重要だ。今後も現場に出向いて話を聞き、施策に反映させてもらいたい」と語った。
西銘新復興相「沖縄の振興と相通じる」 被災地往来に意欲示す
福島民友 2021年10月05日
復興相・沖縄北方担当相に就いた西銘(にしめ)恒三郎氏(衆院沖縄4区)は4日、官邸で記者団に「首相から『全閣僚が復興相』との指示を受けた。現場に出向き、国民の声に寄り添って被災地の復興、再生に全力で取り組む」と抱負を述べた。
これに先立ち、国会内で報道陣の取材に応じた西銘氏は、復興相で初めて沖縄北方相と兼務することについて「来年で本土復帰から50年となる沖縄の振興と、震災から10年を迎えた被災地の復興には相通じるものがある。忙しくはなるが、頻繁に被災地を訪れるのが基本だ」と強調した。
東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を受け、風評対策などが課題になる。西銘氏は自民党の水産関係の会合で、全漁連の岸宏会長から強い反対意見を聞いたことに触れ「難しい問題だが、関係者とじっくりと話し合いながら、基本方針を進めなければならない」と述べた。
西銘氏は震災直後に岩手県の沿岸部に支援物資を届け、経済産業副大臣時代には第1原発を視察したという。復興相就任を受け、沖縄県の沖縄科学技術大学院大を参考に、浜通りの国際教育研究拠点の整備を進めることに意欲を示した。