2021年10月22日金曜日

22- 石川・志賀原発 近傍の9本の断層のうち「4本が活断層」

 11年以来10年以上にわたり停止している志賀原発は、2号機の再稼働を目指し現在原子力規制委の審査を受けています。当初1号機の直下に活断層があるとの指摘があり再稼働に向けた審査が難航していましたが、14日の会合で北陸電力の出した資料がようやく認められ、11月以降に現地調査を行う方針が示されました。

 北陸電力は、20日、石川県・赤住地区の住民に対し敷地から5キロ程度の範囲にある断層9本のうちの4本が活断層だと評価し規制委に一定の理解を得たと報告しいずれの断層も原子炉の下を通っておらず、今後、発への影響などを調査していくと話しました。
 現行の規制基準では原発の直下を通っていなければOKとされていますが、当然基準地震動の算定には影響します。原子力規制委は敷地内の断層及び周辺の断層について今後、現地調査する方針です。
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北陸電力 石川県の志賀原発の調査状況 地区の住民に報告
                           テレビ金沢 2021/10/20
北陸電力は20日、志賀原発のある石川県・赤住地区の住民に対し、敷地周辺の断層の調査状況などを説明した。
現在、運転が止まっている志賀原発をめぐっては、敷地内の断層の活動性について原子力規制委員会の審査会合が続いている。
北陸電力は20日、ことし1月以来となる地元・赤住地区の住民との会議を開き、審査会合の進捗を説明。
その中で、敷地から5キロ程度の範囲にある断層9本を対象に行った調査でこのうちの4本が活断層だと評価したことを報告した。
ただ、いずれの断層も原子炉の下を通っておらず、北陸電力では今後、発電所への影響などを調査していくとしている。
原子力規制委員会では敷地内の断層及び周辺の断層について今後、現地調査する方針だ


再稼働に向け現地調査へ…北陸電力志賀原発2号機 断層問題浮上から9年余に住民「78年遅い」
                            石川テレビ 2021/10/20
 志賀原発の再稼働に向け動き出しました。国の原子力規制委員会の現地調査が11月にも行われる見通しとなり、20日北陸電力が地元住民などに対し説明会を開きました。
 2011年以来10年以上にわたり停止している、志賀原発。北陸電力は2号機の再稼働を目指し、現在国の原子力規制委員会の審査を受けています
 10月14日に開かれた会合を受け、20日地元の赤住地区の住民に対する説明会がありました。
 東日本大震災を受けた新たな基準では、原発の重要施設の下に活断層がある場合、再稼働は出来ません。志賀原発を巡っては1号機の直下に活断層があるとの指摘があり、再稼働に向けた審査が難航していました。
 今回の会合で北陸電力の出した資料がようやく認められ、現地調査を行う方針が示されたということです。
 断層問題が浮上してから9年あまり、再稼働に向けた動きが出てきたことに地元の住民は…
赤住区長 田村さん:
「10年近く。約7、8年。遅いんじゃないかと。ただ停止していると管理面で怠っていくという中で稼働していただいたほうが安全面がより高いんですよね」
 現地調査は早ければ11月にも行われる見通しですが、北陸電力の思惑通りに規制委員会から理解を得られるかどうかは不透明です。