川内原発1・2号機の20年の運転延長について鹿児島県の専門委員会分科会は12日に最後の会合を開き、「九電の特別点検や劣化状況の評価などは適正になされている」と総括し、「運転延長の安全性は適正」とする報告書案をとりまとめました。
これについて後藤政志委員は、「特別点検は限度があって特定の項目、部位にしぼりこんで確認した。それ以外のところはチェックできないところがある。チェックできてないのにあたかもチェックできたように言うのは間違い」と述べました。
チェックできないところの最たるものは原子炉の強度(劣化度)の筈で、それを20年延長できると述べるのは「間違い」です。
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川内原発の運転延長は「適正」 県の専門委分科会が報告書案
KYT鹿児島読売テレ 2023/4/12
40年の運転期限を迎える川内原発の運転延長を検証する県の専門委員会の分科会は「運転延長は適正」とする報告書の案を取りまとめた。今後、専門委員会で議論され知事に提出される。
九州電力が国の原子力規制委員会に申請した川内原発1・2号機の20年の運転延長について県の専門委員会の分科会は検証を進めてきた。
12日、最後の会合を開き、「九州電力の特別点検や劣化状況の評価などは適正になされている」と総括。「運転延長の安全性は適正」とする報告書案をとりまとめた。前回出された委員からの意見を踏まえ「さらなる安全対策の高度化を継続的に目指すことが必要」など九州電力が留意すべきことを追加した。
(釜江克宏座長)
「留意すべき事項が検証の大きな目的だった。今後ずっといいように管理していく、高度化していくことを求める」
一方、納得していない委員もいる。
(後藤政志委員)
「特別点検は限度があって特定の項目、部位にしぼりこんで確認した。それ以外のところはチェックできないところがある。チェックできてないのにあたかもチェックできたように言うのは間違い」
今後は最終報告書が作られ上部組織の県の専門委員会に提出されそこでの議論を経て報告書は塩田知事に渡されることになる。
川内原発の運転の延長については原子力規制委員会が審査中で今年10月ごろ判断されると見られている。知事は判断が出される前に原子力規制委員会や九州電力に県としての意見を伝えることにしている。