2023年4月8日土曜日

08- 川内原発の運転20年延長、「厳正審査を」薩摩川内市長が規制委に要望

 鹿児島県薩摩川内市の田中良二市長は7日、九州電力川内原発の現地視察に訪れた原子力規制委の杉山智之委員に対し、運転期間の20年延長について厳正な審査審査内容と結果を市民に丁寧に説明することなどを求めました。規制委の杉山委員は「それが規制委の役割だ」「審査の遅れにつながる大きな問題点はないと認識している」と答えました

 それにしてもなぜ一挙に20年もの延長が可能になるのか、十分明確に説明して欲しいものです。
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川内原発の運転20年延長、「厳正審査を」 薩摩川内市長が現地視察の規制委に要望
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 鹿児島県薩摩川内市の田中良二市長は7日、九州電力川内原発の現地視察に訪れた原子力規制委員会の杉山智之委員に対し、運転期間の20年延長について厳正な審査を要望した
 田中市長は視察終了に合わせて訪問。南日本新聞の取材に、厳正な審査のほか、審査内容と結果を市民に丁寧に説明することなどを求めたと明らかにした。杉山委員は「それが規制委の役割だ」と答えたという。
 同委員や原子力規制庁職員ら14人は6日に続き、現地調査をした。事故発生時に原子炉へ冷却水を送る可搬型ディーゼル注入ポンプや、重大事故時の対応拠点となる緊急時対策棟を回った。
 杉山委員は「審査の遅れにつながる大きな問題点はないと認識している。今回見たことを踏まえて、より適切に審査資料を確認することが可能になった」と話した。審査の終了時期は「分からない」とした。


川内原発運転延長を巡る 現地調査 今後原子力規制委の判断に注目
                          KKB鹿児島放送 2023/4/7
 運転延長の審査のため川内原発で現地調査をしている原子力規制委員会。最終日の7日は発電所の安全対策を確認しました。
 原子力規制委員会の委員ら14人は、川内原発1、2号機の運転延長の審査のため6日から現地調査を行っています。
 7日は原子炉に冷却水を送り込む可搬型のディーゼル注入ポンプ車や、おととし完成した緊急時対策棟など九州電力が原発の重大事故に備えて確保している設備や施設などを確認しました。
(原子力規制委員会 杉山智之委員)
「こちらに来て確認したいと思っていたことは一通り確認することができました。審査の遅れに繋がるような問題点はないと認識しています。ただこの先何が見つかるかは分かりませんので、なかなか見通しを申し上げることは難しいです。」
 川内原発は1、2号機ともに原則40年の運転期限が迫っていて、規制委は去年10月に九電から運転延長の申請を受け審査を行っています。
 国内ではこれまでに高浜原発1、2号機などあわせて4基の原発が運転延長の認可を受けています。
いずれも申請後、およそ1年で審査を終えていて、川内原発は今年10月に申請から1年を迎えます。
(田上記者リポート)
「今回の現地調査などを踏まえ、原子力規制委員会がどのような判断を下すのか注目が集まります。」