2013年6月22日土曜日

浜岡原発3、4号機タービンに多数のひび

 浜岡原発の3、4号機の低圧タービン6基(各号機No1~No3低圧タービンの3基構成、No3低圧タービン軸と発電機軸が直結)すべてに多数のひび割れが見つかりました。金属の腐食と共振による疲労によるものと見られます。
 いずれも原子炉で発生した高放射能スチームで直接タービンを廻す沸騰水型軽水炉(BWR)形式で、稼動歴は3号機は運転開始後26年、4号機は同20年になります。
   註.1、2号機は既に運転を終了し廃炉の予定、5号機は2005年に運転開始
 
 同原発は東海地震の予想震源域に近く活断層が直下にあるという説もあり、最も危険な原発として菅政権下で強制停止させられた経緯があります。
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浜岡原発3、4号機タービンに多数のひび 順次交換へ
朝日新聞 2013年6月21日
中部電力は21日、定期検査で停止している浜岡原発3、4号機(静岡県御前崎市)の低圧タービン6基すべてに、多くのひびが見つかったと発表した。長年使い続けたことによる経年劣化が原因で、順次、タービンを交換するという。 
 低圧タービンは蒸気で回転し、動力を発電機に伝える。円盤状の羽根車が16枚あり、羽根車の外周には、「動翼」と呼ばれる突起がぐるりと取り付けてある。 
 ひびがあったのは、いずれも羽根車と動翼との接合部付近。ひびの深さは最深で1・3センチ、長さは羽根車の外周に沿って約3メートルあるものもあった。中部電の説明では、高温多湿の環境下で使い続けたことで、金属が弱っていたという。 【鈴木彩子】


金属腐食、共振現象が原因=浜岡原発タービンひび割れ—
ウォールストリートジャーナル2013年 6月 21日
 中部電力は21日、運転停止中の浜岡原発3、4号機(静岡県御前崎市)で低圧タービン動翼の取り付け部分に小さなひび割れと亀裂が見つかった問題で、原因は金属の腐食や共振現象だったと発表した。津波対策工事などが完了する2014年度末までに、破損部位を代替部品へ置き換えるなどの対策を進める。対策費用は非公開。[時事通信社]