原発の新たな規制基準に適合するように設置工事が進められていた柏崎刈羽原発の海抜15メートルの高さの防潮堤が完成しました。
また設置が義務づけられている「フィルターベント」の基礎工事も進められていて、その様子も公開されました。
東電も世界一の発電規模を持つ柏崎刈羽原発の再稼動に向けて必死ですが・・・
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柏崎刈羽原発 高さ15mの防潮堤完成
NHK NEWS WEB 2013年6月20日
新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所で、原発の新たな規制基準に適合するように設置工事が進められていた海抜15メートルの高さの防潮堤が完成し、20日、公開されました。
来月、施行される原発の新たな規制基準では、電力会社に深刻な事故への対策を義務づけていて、東京電力はこれに適合するよう柏崎刈羽原発で安全対策の工事を進めています。
このうち、おととしから建設が進められてきた防潮堤が完成し、20日、報道関係者に公開されました。
防潮堤は海抜およそ15メートルの高さで、東京電力は、福島第一原発を襲った津波と同じ規模の津波が起きても原子炉建屋などへの浸水を防ぐことができると説明しています。
20日は、福島第一原発と同じ「沸騰水型」の原発に設置が義務づけられている「フィルターベント」の工事の様子も初めて公開されました。
フィルターベントは、放射性物質の放出を抑えながら格納容器の圧力を下げるもので、1号機と7号機の原子炉建屋の横で地面をコンクリートで固め、土台を造る工事が行われています。
完成すると、高さ8メートル、直径4メートルのタンク状の設備となり、水などをフィルターにして、放出する放射性物質の量を最大で1000分の1にまで減らすことができるということです。
東京電力は、こうした安全対策について地元での理解を得たうえで速やかに運転再開に向けた申請を行いたいとしています。