福島原発の地下水=海側敷地の観測用井戸水 (海岸から40メートル) 中に存在するストロンチウム90などの放射性物質の量は、その後も上昇の一途をたどり、270万ベクレル/L(ベータ線ベース)に達しました。
11月下旬に確認されてからは増加する一方で留まるところを知りません。
極めて単純な現象なのでその機構や原因等は推測がつく筈ですが、東電は相変わらず分からないとしています。
濃度上昇の経過は下記のとおりで、「完全に制御(コントロール)されている」状態とは程遠い状況です。
1月16日 270万ベクレル/L
1月 9日 220万ベクレル/L
12月26日 210万ベクレル/L
12月19日 190万ベクレル/L
12月12日 180万ベクレル/L
12月 9日 150万ベクレル/L
12月 5日 140万ベクレル/L
12月 2日 130万ベクレル/L
11月28日 110万ベクレル/L
11月2※日 91万ベクレル/L
(関連記事)
2013年12月7日「海側井戸で140万ベクレル 福島原発 汚染の上昇続く」
2013年12月12日「福島原発 ALPS本格運転、来年4月以降に」
2013年12月28日「地下水のベータ線の濃度は210万ベクレルに」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
福島第1、放射性物質また上昇 井戸水で過去最高値
東京新聞 2014年1月17日
東京電力は17日、福島第1原発の海側にある観測用井戸で16日に採取した水から、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が、過去最高値の1リットル当たり270万ベクレル検出されたと発表した。
同じ井戸でのこれまでの最高値は13日に採取した水の240万ベクレル。井戸は2号機の東側にあり、2011年の事故直後に極めて高濃度の汚染水が漏れたトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)の近く。昨年12月26日採取が210万ベクレル、今月9日が220万ベクレルと、上昇傾向が続いている。(共同)