2024年6月5日水曜日

05- 高浜の蒸気発生器、交換を許可 規制委、60年運転認可の2基

 原子力規制委は5日の定例会合で、関西電力高浜原発3、4号機蒸気発生器を交換する計画を許可しました。
 加圧水型原発で使われる蒸気発生器はタービンを廻す水蒸気を発生させる重要設備で、熱伝達効率を上げるために肉厚が薄く且つ長い細管を使うので、損耗が激しい欠点があります。そのため細管が破損するごとに両端部を栓で封止して使いますが、限度があるので最終的には新品に交換します。
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高浜の蒸気発生器、交換を許可 規制委、60年運転認可の2基
                             共同通信 2024/6/5
 原子力規制委員会は5日の定例会合で、関西電力高浜原発3、4号機(加圧水型、福井県)の蒸気発生器を交換する計画を許可した5人の委員全員の意見が一致した。蒸気発生器は加圧水型原発の重要設備。内部にある伝熱管の損傷が相次いだため、関電は2026年度の定期検査で取り換える方針。
 高浜3、4号機は25年に運転開始40年となり、規制委は今年5月に60年運転を認可している。
 規制委によると、これまで蒸気発生器を交換したのは、高浜1、2号機など6原発13基。
 関電によると、新しい蒸気発生器は腐食に強い材質を伝熱管に使い、振動防止の金具を改良した。