浜岡原発第1・2号機は2009年から廃炉作業を続け、15年からは第2段階に入り、順調に進んでいるようです。規制委の田中知委員が規制庁のメンバーと共に現地を視察しました。
廃炉の第2段階はほぼ終了に近づいているようで、第3段階は原子炉本体の解体なので新たに国の認可が必要になります。
それはいいのですが、津波の高さについて3月になってからそれまでの22・7mから25・2mに上げる対応を決める(22・7m用の防潮壁は完成済み)など、第3・4号機を再稼働させる前提で進んでいるようです。
浜岡原発はかつては地震の震央地帯にある世界一危険な原発という認識でした。規制委はここでも12~13万年前以降の断層の有無で判断しようとしているのは釈然としません。
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静岡・浜岡原発を原子力規制委員会が視察 1・2号機廃炉作業の進捗状況は
静岡朝日テレビ 2024/6/14
2009年から1・2号機の廃炉作業を続けている静岡県御前崎市の中部電力・浜岡原子力発電所を原子力規制委員会が視察しました。
浜岡原発を訪れたのは、原子力規制委員会の田中知委員や原子力規制庁のメンバーです。
中部電力は2009年から運転を終了した1、2号機の廃炉作業を進めていて、6月14日はその進捗状況などを委員らが視察しました。
片山真人アナウンサー:
「私のうしろにある大きな機械は2号機の非常用ディーゼル発電機の一部です、こうした解体作業は30年以上かけて行われます」
廃炉作業の工程は全部で4段階。すでにすべての燃料を移し終えるなど作業は順調で、浜岡原発では2015年から第2段階に入っています。
第3段階である原子炉領域と呼ばれる格納容器の解体に進むためには、国の認可が必要なため、14日は中部電力から2号機格納容器内で解体作業の手順の説明を受けたほか、1号機のオペレーションフロアでも作業を確認しました。
原子力規制委員会 田中知委員:
「(廃炉作業も)第3段階までくると、炉心領域ですから放射線レベルが高いですから。それについても中部電力は、放射レベルとか、解体の方法なんかも考えて対処、対応しようとしていることはわかりました」
中部電力 伊原一郎原子力本部長:
「放射線の影響をしっかり把握して、作業する方の安全を確保し、地元の皆様にご心配、迷惑をおかけしないよう着実に進めていきたい」
中部電力では浜岡原発1、2号機の廃炉作業を2042年度中に完了させたいとしています。