福島第一原発に残る核燃料デブリの取り出しに向けた初めての住民説明会が福島県内で行われ、20人が参加しました。参加者からは「もうちょっと突っ込んだ話になると思った」「何も進んでいないということが分かった。結局まだ机上の空論」などと厳しい意見が聞かれました。
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福島第一原発に残る燃料デブリの取り出しに向けた初の住民説明会 参加者からは「机上の空論」などと厳しい意見
JNN TBS NEWS 2024/6/9
東京電力・福島第一原発に残る、溶け落ちた核燃料=燃料デブリの取り出しに向けた初めての住民説明会が福島県内で行われ、参加者からは「机上の空論だ」などと厳しい意見が聞かれました。
福島第一原発には、溶け落ちた核燃料=燃料デブリがおよそ880トンあるとされていて、早ければ今年8月から試験的な取り出しを始める予定です。
きょうは福島県内で国の専門家機関による初めての説明会が開かれ、地元の住民らおよそ20人が参加しました。説明会では、検討が進められている空気中で作業する「気中工法」と、充填剤で固めて掘削する方法を組み合わせた案などが説明されました。
一方、質疑応答では参加者から厳しい意見が聞かれました。
参加者
「(試験的取り出しが)8月から始まるといっているが、そう考えると、もうちょっと突っ込んだ話になると思った」
「何も進んでいないということが分かった。結局まだ机上の空論」
原子力損害賠償・廃炉等支援機構 更田豊志 上席技監
「技術者同士で話をしていると、こういった会話にはならない。そういった意味で、ああいった声が聞けたことは非常に良かったと思う」
説明会は、今後、原発事故の被災自治体などで行われます。