2024年6月1日土曜日

敦賀原発2号機の断層「活動性否定するのは困難」と規制委

 原子力規制委の審査会合は敦賀原発2号機の原子炉建屋近くを通る断層について「活動性を否定するのは困難」との認識を示しました。
 活断層ではないとする原電側の主張について、委員や原子力規制庁の担当者からは「説明に矛盾がある」とか「条件がいいところ取りになっている」などと厳しい意見が相次いだということです。
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敦賀原発2号機の断層「活動性否定するのは困難」 今後の調査次第で廃炉の可能性も
                       テレビ朝日系(ANN)2024/5/31
原子力規制委員会の審査会合は福井県の敦賀原発2号機の原子炉建屋近くを通る断層について「活動性を否定するのは困難」との認識を示しました
 日本原子力発電が運営する敦賀2号機では原子炉建屋近くを通る断層が活断層で、さらにこの活断層が建屋の直下までつながっていると判断されれば「廃炉」になる可能性があります。
 31日の審査会合ではこの建屋近くの断層について、活断層である可能性が否定できないとの認識が示された形です。
 今後の現地調査などでさらに活断層が建屋の直下まで連続していると結論付けられれば、原電は厳しい局面に立たされることになります。


原子力規制委「断層の活動性を否定することは困難」 敦賀原発2号機、敷地内の断層巡る審査
                          FBC 福井放送 2024/5/31
原子力規制委員会は31日に日本原電敦賀原発2号機の再稼働に向けた審査会合を開き、焦点となっている敷地内にある断層について「断層の活動性を否定することは困難」としました
委員や原子力規制庁の担当者からは「説明に矛盾がある」とか「条件がいいところ取りになっている」などと厳しい意見が相次ぎ、日本原電が調査した地点では動く可能性を否定しきれていないとしました。
原子力規制庁は6月6日と7日に現地を訪れ、焦点となっている断層が原子炉直下の断層とつながっているかどうかを確認することにしています。
なお、国は「原子炉など重要な建物は、将来動く可能性がある断層の上に設置してはならない」と定めています。

敦賀原発2号機の審査は資料の不備や書き換えで、これまでに2度中断していて、去年9月から審査を再開しています。