福島原発では、20日、大雨の影響で汚染水タンク周りの12か所の「せき」から水が周囲に溢れました。
「せき」の中に雨や水漏れで水がたまった場合、水をタンクに移したうえで、放射性物質の濃度が原子力規制委員会が認めた基準を下回っていれば、敷地内に放出することになっていますが、20日は現場で濃度を測定し基準を下回った場所は放出する対応をとりました。
依然として汚染水の管理はうまくいっていません。
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汚染水タンク「せき」12か所であふれる
NHK NEWS WEB 2013年10月20日
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水を貯蔵しているタンクを囲う「せき」から大雨の影響で水があふれている問題で、あふれた場所は12か所に増えました。
福島第一原発では、「せき」の水をポンプでくみ出す作業が追いついておらず、東京電力は、あふれた水が海に流出した可能性もあるとみて調べています。
20日午後4時半ごろ、福島第一原発の1号機から4号機の山側に当たる西側や南側の5か所で、汚染水を貯蔵しているタンクを囲う「せき」から水があふれているのが相次いで見つかりました。
その後、午後9時前までに新たに7か所であふれているのが見つかり、あふれた場所は12か所に増えました。
東京電力によりますと、高さ30センチの「せき」の中には、数日前の雨の影響で、すでに20センチ以上たまっているところもあるうえ、ポンプでくみ出すことができるのは、1日数センチほどで、作業が追いついていないということです。
福島第一原発の敷地内では、午後3時から4時の1時間で30ミリの雨量が、午後2時から6時の4時間では合わせて102ミリの雨量が観測されています。
東京電力は、あふれた水が海に流出した可能性もあるとみて調べています。
福島第一原発では、「せき」の中に雨や水漏れで水がたまった場合、水をタンクに移したうえで、放射性物質の濃度が原子力規制委員会が認めた基準を下回っていれば、敷地内に放出することになっていますが、東京電力は20日、現場で濃度を測定し基準を下回った場所は放出する対応をとっています。