2013年10月24日木曜日

規制委員長 東電社長と面談へ 柏崎刈羽原発の件

 原子力規制委は23日、東電が出した柏崎刈羽原発の再稼働に向けた報告書内容が不十分なので、田中委員長が東電の社長と面談し、対策をただすことを決めました。

 規制委事務局は「福島の汚染水問題と柏崎刈羽の再稼働をどう両立させるのついて具体的な回答を求めていました。要するに福島汚染水問題への対応が不十分なのに、なぜ柏崎刈羽ではうまくいくといえるのかということですが、15日に提出された報告書は福島での単純ミスの原因分析と、柏崎刈羽の管理体制強化に向けた姿勢が別々に書かれていて、まるで柏崎刈羽原発は別会社というようなものであったということです。
 もはや文書のやり取りでは埒が明かないということのようです。

 とはいえ、事後対策が上手くいくと確信が得られれば解決、というようなことであってはなりません。先ずは事故を起さないという絶対的な保障です。
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規制委員長 東電社長と面談へ 報告書の内容不十分
東京新聞 2013年10月23日
 原子力規制委員会は二十三日、東京電力福島第一原発の事故収束と、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に向けた東電の報告書について、内容が不十分なため、田中俊一委員長が東電の広瀬直己社長と面談し、対策をただすことを決めた。

 報告書について、規制委の事務局は「柏崎刈羽の現場管理ができるなら、なぜ福島で問題が起きているのか」と疑問視する見解案をまとめ、同日の会合に提出した。
 大島賢三委員は「東電の報告書は納得いかないが、(追加報告を求めるなど)文書のやりとりは生産的でない。委員長が東電トップを招致してはどうか」と提案。田中氏は「報告では柏崎刈羽が別会社のようで、ただす必要がある。現場の困難や苦悩を率直に言えない状況もあるのではないか。面談の道を探りたい」と応じた。

 面談の際には、福島の現場管理や、柏崎刈羽から福島への支援などについて東電と協議する見込み。日時や公開するかどうかは決まっていない。
 規制委の事務局は福島第一の汚染水問題と柏崎刈羽の再稼働をどう両立するか、東電に具体的な回答を求めていた。しかし、十五日に提出された報告書は単純ミスの原因分析と、柏崎刈羽の管理体制強化に向けた姿勢を別々に書いただけだった。
 福島第一ではその後も、汚染水をためたタンク群の堰(せき)から、基準値を上回る放射性物質を含んだ雨水があふれるなど、トラブルが相次いでいる。