2024年1月27日土曜日

27- 原発の改善状況や安全性向上の取り組みなどを説明する東電に質問相次ぐ 柏崎市議会

 26日に柏崎市議会で開かれた全員協議会に東京電力の幹部らが出席し、テロ対策の不備を受けた柏崎刈羽原発の、改善状況や安全性の向上に向けた取り組みなどを説明しました。
 市議からは、不祥事や長い停止期間(ブランク)についての質問が相次ぎました。
 東電は、地域住民からの不安や疑問の声に答え信頼を得ていきたいとして、28日に刈羽村で、30日には柏崎市で、それぞれ説明会を開催する予定です。
 再稼働に向けては「地元の同意」が大きな焦点となるので東電も必死ですが。
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原発の改善状況や安全性向上の取り組みなどを説明する東京電力に対し質問相次ぐ 柏崎市議会 
                         BSN新潟放送 2024/1/26
26日に柏崎市議会で開かれた全員協議会に東京電力の幹部らが出席し、テロ対策の不備を受けた柏崎刈羽原子力発電所の、改善状況や安全性の向上に向けた取り組みなどを説明しました。
市議からは、不祥事や長い停止期間(ブランク)についての質問が相次ぎました。

原子力規制委員会が柏崎刈羽原発に対して出していた事実上の運転禁止命令が2023年12月に解除され、2024年は再稼働をめぐる議論が本格化するとみられています。
そこで大きな焦点となるのが「地元の同意」です。
【柏崎市 星野幸彦市議】
「この不祥事の間に『最後のチャンス』ということで、いろいろ改革に取り組んでこられたと承知している。今回のような市民の信頼を大きく損なうような不祥事は二度と起こさないということでよろしいか?」
【東京電力 福田俊彦原子力・立地本部長】
「ミス・トラブルをゼロにしますという宣言はまさに安全神話の復活になるので申し上げるつもりはないが、一つひとつのミス・トラブルを大きなものにしない、あるいは繰り返しを起こさない」
また、福島第1原発の事故後から全号機が運転を停止して12年近くが経過することについては…
【柏崎市 佐藤正典市議】
「再稼働すれば、長い期間のブランクを経て、まさしく再び火が入る、動き出すことになる。運転も含めて、技術的にも、プラントのハード的にも、本当に大丈夫だろうかと」
【柏崎刈羽原子力発電所 稲垣武之所長】
「“長期停止後の発電再開における注意点”というさまざまな図書が世界で出ているし、そういったものはくまなく今調査をして、そのリスクについて我々としてどうしていくというのをまとめている
東京電力は、地域住民からの不安や疑問の声に答え信頼を得ていきたいとして、28日に刈羽村で、30日には柏崎市で、それぞれ説明会を開催する予定です。


問題相次いだ柏崎刈羽原発 “運転禁止解除”受け東電が市議会に説明「自分たちで気付き改善を」
                      NST新潟総合テレビ 2024/1/26
相次ぐテロ対策の不備を受け、原子力規制委員会から出されていた事実上の運転禁止命令が去年12月に解除された柏崎刈羽原発。
これを受け1月26日、柏崎市議会の全員協議会に東京電力の幹部が出席し、立ち入り制限区域へ入るための生体認証装置の設置など、改善策について説明を行いました。

一方で、議員からは問題が相次いでいることに厳しい声もあがりました。
【柏崎市 星野幸彦 市議】
「(市民の)信頼を大きく損なうような不祥事は二度と起こさないということでよろしいでしょうか」
【東京電力 福田俊彦 原子力・立地本部長】
「安全神話につながるので、こういうミス・トラブルがあるということを前提に、その中でもしっかり自分たちで気付き、これを改善していく。われわれ社員だけではなく、協力企業の方も一体となってやっていくということで、こういう事案を減らしていくということだと思う」
また、東電は1月1日の能登半島地震をめぐり、必要に応じ、最新の知見を安全性の評価に反映させると説明しました
東京電力は今後、住民向けの説明会も開く予定です。