村井・宮城県知事は15日、原子力規制委の山中伸介委員長らとの意見交換で、原発事故時の避難について、道路の寸断など複合災害の発生を考慮することが重要との認識を示し、「陸路だけではなく、空路、海路といった海や空からの避難も合わせて考えるべきだろうと思っている」と述べました。
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村井知事「海や空からの避難も合わせて考えるべき」女川原発事故の想定で見解「道路の寸断など複合災害の発生考慮することが重要」宮城
tbc東北放送 2024/1/15
原子力規制委員会の委員長らが13日、再稼働を予定する宮城県の女川原発を視察し、地元自治体のトップらと初めて意見交換を行いました。参加した村井知事は原発事故時の避難について「空路や海路での避難方法も検討すべき」との考えを示しました。
村井知事:
「陸路だけではなく、空路、海路といった海や空からの避難も合わせて考えるべきだろうと思っている」
村井知事は15日の会見で、原発で重大事故が起きた際の避難方法について、道路の寸断など複合災害の発生も考慮することが重要との認識を示しました。
13日、原子力規制委員会の山中伸介委員長らが、再稼働を目指す東北電力女川原発を視察し、その後、村井知事や原発周辺の7つの市町のトップらと初めて意見交換を行いました。この中では、自治体から事故時の屋内退避や広域避難について実効性や有効性を問う意見が多数出されていました。
村井知事:
「まず最初に避難するのはPAZ(原発から半径5キロ圏内)の人たちということになるのでそれほど多くの人数ではない。したがって海路や空路といった形で避難させることが考えられるかもしれない。宮城県だけで決めることではないので国ともよく調整していく必要がある」
東北電力は女川原発2号機について、安全対策工事の遅れで今年5月頃の再稼働を数か月程度延期すると発表しています。