中国電力島根原発構内の工事で、危険業務の従事者に受講が義務付けられている安全教育を受けないまま、作業員2人が業務に従事していたことが分かり、現場から退去させました。
請負会社が委託した教育機関が昨年5月、2人の作業員を含む計3人にテキストと修了証を同時に送付しましたが、同機関は教育を実施することを失念していたということです。
何ともお粗末な話です。
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島根原発の作業員、義務の安全教育受けず 請負会社の2人 テキストと修了証が同時に届く
山陰中央新報 2024/1/19
中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)構内の工事で、危険業務の従事者に受講が義務付けられている安全教育を受けないまま、作業員2人が業務に従事していたことが18日、分かった。中電は請負会社に対して2人を現場から外すよう求め、確認した。8月の再稼働を目指す2号機の原子力規制委員会の審査や再稼働の日程に影響はないとしている。
労働安全衛生法は、危険で有害な業務を担う従事者に「特別教育」と呼ばれる講習を受けるよう雇用者に義務付けている。
中電島根原子力本部によると、事案を把握したのは昨年8月。鋼材を磨く作業に従事していた2人は粉塵(ふんじん)作業の特別教育を受講する必要があったが、請負会社が委託した教育機関が昨年5月、2人の作業員を含む計3人にテキストと修了証を同時に送付した。教育機関が実施することを失念していたという。1人は原発で従事していなかった。
中電は、特別教育は工事の請負会社に義務付けられたもので、規制委が審査中の2号機の運転管理体制や手順を定めた「保安規定」の審査に影響はないとしている。施設の故障や放射性物質の漏えいなどがないことから公表する案件ではなく、2人の業務場所も明らかにしていない。
島根原子力本部の吉川正克広報部長は、島根原発構内の元請け業者に注意喚起したとし、「構内作業に関して是正すべきことがあれば同様に厳正に対処する」と話した。
労働安全衛生法は、危険で有害な業務を担う従事者に「特別教育」と呼ばれる講習を受けるよう雇用者に義務付けている。
中電島根原子力本部によると、事案を把握したのは昨年8月。鋼材を磨く作業に従事していた2人は粉塵(ふんじん)作業の特別教育を受講する必要があったが、請負会社が委託した教育機関が昨年5月、2人の作業員を含む計3人にテキストと修了証を同時に送付した。教育機関が実施することを失念していたという。1人は原発で従事していなかった。
中電は、特別教育は工事の請負会社に義務付けられたもので、規制委が審査中の2号機の運転管理体制や手順を定めた「保安規定」の審査に影響はないとしている。施設の故障や放射性物質の漏えいなどがないことから公表する案件ではなく、2人の業務場所も明らかにしていない。
島根原子力本部の吉川正克広報部長は、島根原発構内の元請け業者に注意喚起したとし、「構内作業に関して是正すべきことがあれば同様に厳正に対処する」と話した。