7月9日、東海第2原発の「海水ピット」を規制庁が使用前検査した際に、床や壁などに使用されているコンクリート材料の記録に不整合がありました。原電が「記録を取り違え」て提出したもので、別の3施設でも同様の不整合があることが判明しました。
また非常用発電機が設置された部屋に、使用していない配管の隙間から雨水が入り込み床に約1.5トンたまっていたことも判明しました。
原発本体は長らく休転中なので多忙ではなかった筈なのにだらしがないことです。
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原電、異なる記録提出 東海第2 安全対策工事で 茨城
茨城新聞 2024/9/13
日本原子力発電(原電)東海第2原発(茨城県東海村白方)の安全対策工事に伴う設備の使用前検査で、原電が本来提出すべき記録と異なる記録を提出し、原子力規制庁から材質の不整合を指摘されていたことが13日までに分かった。原電は「記録を取り違えた」と釈明している。
原電によると、規制庁の使用前検査は7月9日に実施。原発の非常時に海水を引き込みためる「海水ピット」を検査した際、床や壁などに使用されているコンクリート材料の記録に不整合があると指摘があった。
原電が再調査したところ、別の3施設でも同様の不整合があることが判明。一方、いずれも設計と同じ材料が使われていることを確認した。原電は今後、規制庁に調査結果を報告した上で、使用前検査を受け直すとしている。
また、非常用発電機が設置された部屋に、使用していない配管の隙間から雨水が入り込み、床に約1.5トンたまっていたことも判明。発電機や配電盤などに影響はなく、放射性物質の漏えいなどもないという。今後、隙間を埋める応急措置を行う。