2023年1月19日木曜日

19- 九電、競合新電力の顧客情報閲覧 常態化?(詳報)

 九電や関西電が競合新電力の顧客情報を閲覧していた問題で、西日本新聞やよみうりTVが従来より詳細に報じましたので詳報として紹介します。

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九電、端末300台で不正アクセス 常態化?競合新電力の顧客情報閲覧
                           西日本新聞 2023/1/18
 九州電力の社員が、子会社の九州電力送配電の端末を使って、競合する新電力の顧客情報を閲覧していた問題で、同社は18日、九電に貸与していた約1430台の端末のうち少なくとも約300台で不正アクセスがあったと発表した。
 電力小売りの公正な競争を確保するため、電気事業法が禁じている行為に当たる。端末は本来、災害が発生した非常時の復旧作業などで使用するものだが、不正アクセスが常態化していた可能性もある。両社は今後、詳細な調査を進める。
 同様の不正が明らかになったのは関西電力、東北電力に続き3社目。
 (吉田修平、下村ゆかり)


関西電力が子会社から…ライバル他電力会社の非公開の顧客情報を閲覧 別の子会社からも不正に情報入手
                           読売テレビ 2023/1/17
 関西電力が、他の電力会社の顧客情報を子会社から入手し、閲覧していた問題で、別の子会社からも不正に情報提供を受けていたことが分かりました。
 関西電力は昨年10月まで4年半の間、システムの運営などを委託する「関電システムズ」に依頼し、競合する「新電力会社」の顧客の氏名や、契約切り替え情報などを不正に入手していました。
 こうした情報は、送配電を担う関電の子会社が持っていますが、電力会社の公正な競争を確保するため、関電が受け取る情報は自社に関する分に限られています。
 システムズ側は関電の求めに応じ、送配電のシステムから共有を禁じられているライバル社の情報を渡していたということです。
 取材に対し、関電は調査中としたうえで「現時点では営業での不正利用は確認されていない」としています。