2023年1月5日木曜日

新潟県健康検証分科会が年度内に報告書提出と

 柏崎刈羽原発の再稼働の判断材料となる新潟県の「3つの検証」で唯一議論が続いている健康分科会が、今年度中の報告書の提出を目指すことになりました。

 鈴木宏 座長は、「非常に分かりづらいこといっぱいある。それが原発の難しさだろうと思う。ダラダラやっているのではないことを明確にしながら進めていきたい」と語りました。
 福島医大や福島県健康調査検討委員会が一貫して甲状腺がん多発と原発事故は無関係と主張していることなどが念頭にあるのでしょうか。
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『問題は非常に根深い。原発の難しさ』原発事故・健康に関する県の検証委 報告書とりまとめは
                        UX新潟テレビ21 2023/01/4
原発再稼働の議論の中心となる福島第一原発事故の検証のひとつ、健康の関しての県の委員会が開かれ最終報告書の素案が示されました。
「健康分科会」は放射性物質の拡散などが健康に与える影響について検証を重ね、4日、県に提出する最終報告書の素案を専門家が確認しました。「放射線被ばくによる甲状腺がんのリスク」などについての内容が盛り込まれますが、「もう少し被ばくのデータを見極める必要がある」という意見が出ました。
会議を終えて鈴木 宏 座長は「まとまらないというか、それほどこの問題は非常に根深い。原発の難しさだろうと思う。単純ではない」と苦悩を口にしました。
最終報告書は次回の会議で最終的な案が示され、3月の提出を目指すということです。


「柏崎刈羽原発の再稼働の判断材料」原発健康分科会が最終報告書を3月末をめどに提出へ
                           BSN新潟放送 2023/1/4
柏崎刈羽原発の再稼働の判断材料となる新潟県の「3つの検証」で唯一議論が続いている分科会が、今年度中の報告書の提出を目指すことになりました。
【健康分科会 鈴木宏 座長】「作り上げてきたもの(報告書案)を吟味しようということで、単なる説明会というよりは、中身に踏み込んだ手直しも含めてやらせていただきたい」
議論が続いているのは福島第一原発の事故が住民の健康にどのような影響を与えたかを検証する分科会です。
10回目となる4日は最終報告書の案を委員が精査し、意見を交わしながらその場で文章を手直ししました。

原発再稼働の判断材料とするために県が進めてきた「3つの検証」。
「健康分科会」以外はすでに報告書をまとめ知事に提出していて、健康分科会の最終報告書が提出されれば全てが揃うことになります。
ただ、健康分科会の鈴木座長は原発事故に関する膨大なデータの調査に時間がかかっているとしています。
【健康分科会 鈴木宏 座長】「私も最初から(分科会に)関わっているが、非常に分かりづらいこといっぱいある。それが原発の難しさだろうと思う。『ダラダラやっているんじゃないか』という批判もあろうかと思うが、そういうことはないと明確にしながら今後の計画については話を進めていきたい」
健康分科会は最終報告書の内容について議論を続け、3月末をめどに提出したいとしています。