原子力規制委の山中伸介委員長は28日、テロ対策不備で事実上の運転禁止命令を出している柏崎刈羽原発を現地調査し、原子炉建屋に通じるゲートの管理状況は「非常に良くなっている」と評価しましたが、「核物質防護上、具体的には話せないが、課題がまだある」との認識を示しました。
3号機の審査書類に、既に審査を終えた2号機の記載内容が流用されていたことについては「小さな問題ではない」と強調しました。
また東電が電気料金の値上げを申請する際、柏崎刈羽原発の再稼働時期を明記したことについて、柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は26日の会見で“あくまで料金算定上の仮定”と強調し、「地元の信頼なくして再稼働はありえない」と話しました。
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柏崎刈羽、運転には「まだ課題」 現地調査で原子力規制委員長
共同通信 2023/1/28
原子力規制委員会の山中伸介委員長は28日、テロ対策不備で事実上の運転禁止命令を出している東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)を現地調査し、改善状況を確認した。終了後に山中氏は「核物質防護上、具体的には話せないが、課題がまだある」との認識を示した。
山中氏は生体認証装置を導入した原子炉建屋に通じるゲートや、雪が降りしきる中、原発北側の砂浜沿いにある防護柵などを視察。ゲートの管理状況は「非常に良くなっている」と評価した。
柏崎刈羽原発では3号機の審査書類に、既に審査を終えた2号機の記載内容が流用されていたことも発覚。山中氏は「小さな問題ではない」と強調した。
電気料金の値上げ申請時に再稼働時期を明記も 原発所長「信頼なければ…」【新潟】
NST新潟総合テレビ 2023/1/27
東京電力が電気料金の値上げを申請する際、柏崎刈羽原発の再稼働時期を明記したことについて、柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は26日の会見であくまで仮定の話しで「地元の信頼なくして再稼働はありえない」と話しました。
東京電力が1月23日に経産省に電気料金の値上を申請する際、柏崎刈羽原発7号機の再稼働時期を今年10月、6号機は再来年4月と明記したことについて、26日、柏崎刈羽原発の稲垣所長は“あくまで料金算定上の仮定”と強調。
再稼働については次のように話しました。
【柏崎刈羽原発 稲垣 武之所長】
「地元・地域のご信頼なくして再稼働なんてありえないと思っている。信頼をちょうだいするまでは再稼働の〝さ”字も申し上げません」