2013年12月1日日曜日

4号機の核燃料の取り出しは順調に推移

 29日、福島原発4号機の燃料プールから取り出した使用済み核燃料22は、移送用キャスクに収納し保管用に共用プール移送されました使用済み核燃料の第一陣の取り出しと移送は無事に終了しました。
 
 またこれまで報じられませんでしたが、廃炉を検討している福島原発:6号機の原子炉内に残っている核燃料764体を取り出して、建屋最上階の使用済み核燃料プールに移し終えたということです。
 この作業は定期点検時に行われる作業なので、東電は通常作業ということで事前の発表などはしなかったものと思われます。
 
 一方、同様に使用済み核燃料プールで水中のがれき撤去に向けた準備作業中3号機では、28日誤って監視用のカメラをプール内に落とすというお粗末な事故がありました。
 
 まだまだ先は長いとはいえ、先ずは核燃料の取出しが順調に開始されたことは何よりです。
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共用プール建屋へ移送 福島第一 使用済み核燃料22体
東京新聞 2013年11月30日 
 東京電力は二十九日、福島第一原発4号機の建屋上部にあるプールから取り出した使用済み核燃料二十二体を、約百メートル離れた保管場所の共用プールの建屋へと移送した。
 水素爆発を起こした建屋からの使用済み核燃料の取り出しは初めて。東電は二十六日から作業を始め、二十九日は核燃料を詰めた輸送容器をトレーラーで運んだ。三十日以降に核燃料を共用プールの収納枠に移す。
 これで、4号機のプールに残っている核燃料は千四百八十九体になった。うち千三百九体は使用済み。東電は今後、未使用より放射線量が高い使用済み核燃料を優先して移送し、建屋のプールの危険性を下げる。
 また、6号機では原子炉内にあった核燃料七百六十四体を、6号機建屋の上部にある使用済み核燃料プールに移し終えた。建屋に損傷がないため当面はこのプールで保管する。
 
福島第1原発:6号機の核燃料764体移動を完了
毎日新聞 2013年11月29日
 東京電力は29日、廃炉を検討している福島第1原発6号機の原子炉内に残っていた核燃料764体を、同じ建屋内の使用済み核燃料プールに移動し終えたと発表した。
 6号機は原発事故当時、定期検査中のため運転を停止していたが、事故後も原子炉内に核燃料が入った状態のままだった。東電は10月21日からプールに移す作業をしていた。
 6号機のプールに事故以前から保管されていた940体と合わせ、プール内の核燃料は計1704体となる。東電はこれらを当面、プールで冷却する。5号機(事故時は点検停止中)についても、原子炉内に残っている548体を、今後使用済み核燃料プールに移動する。【奥山智己】
 
燃料プールに監視用カメラ落とす 福島第1原発3号機
東京新聞 2013年11月28日 
 東京電力は28日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールで、水中のがれき撤去に向けた準備作業中、誤って監視用のカメラをプール内に落としたと発表した。カメラは重さ約5・5キロで、落下による燃料損傷の恐れはないとしている。
 東電によると、28日午前11時すぎ、監視用の水中カメラを遠隔操作で引き上げたところ、ケーブルが切れ、数メートルの高さから落下した。ケーブルを巻き上げすぎたことが原因で、巻き上げを止める安全装置も作動しなかったという。
 
29日に使用済み核燃料移送 福島第1原発4号機
東京新聞 2013年11月28日 
 東京電力福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから共用プール建屋への使用済み燃料22体の移送が29日となることが28日、関係者への取材で分かった。当初は28日とみられていた。
 2011年3月の原発事故以降、原子炉建屋から使用済み燃料が移送されるのは初めて。燃料の移送作業は2回目で、前回(18~22日)は高い放射線を出さず、比較的リスクの低い未使用燃料22体だった。
 東電は26、27日の2日間で使用済み燃料22体を4号機プール内で輸送容器(キャスク)に収納した。(共同)