関西電力大飯原発の運転差し止めと原発停止までに受ける精神的苦痛への損害賠償(1人あたり月1万円)を関電と国に求めた訴訟で、3日、新たに856人が京都地裁に追加提訴しました。
これで原告は24都府県の計1963人になり、係争中の差し止め訴訟では、九州電力玄海原発、同川内原発続く3番目の原告団規模となりました。原告は更に増える可能性があります。
関電は第1回口頭弁論で「地震と津波には適切に想定・対応している」として、国とともに請求の棄却を求めました。
3日午後第2回口頭弁論が開かれました。
先には大飯原発などで事故が起きれば琵琶湖が汚染されることが明らかにされましたし、特定秘密保護法案が成立すれば、国や関電にとって不都合なことが隠されるので、住民たちは真剣に再稼動に反対しています。
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大飯原発「運転差し止めを」 京都地裁に856人追加提訴
京都新聞 2013年12月3日
関西電力大飯原発(福井県おおい町)1~4号機の運転差し止めと損害賠償を求めた京都地裁の集団訴訟で、京都府や滋賀県の住民ら856人が3日、関電と国を相手に追加提訴した。原告団は初回提訴した住民とあわせて1900人を超え、東京電力福島第1原発事故以降の原発訴訟としては、全国3番目の規模となる。
新たな原告は18都府県から参加。弁護団は3次提訴に向け、さらに原告を募っている。
訴状では「万が一の危険性が指摘されれば運転を差し止めるべき」とし、関電と国に精神的苦痛への賠償として原発の停止まで原告1人当たり月1万円の支払いを求めている。
昨年の大飯原発再稼働にショックを受けて2次提訴に加わった徳田幸子さん(69)=大津市=は「事故が起きれば琵琶湖が汚染される恐れがある。全ての原発を止めてほしい」と話した。また、政府が成立を目指す特定秘密保護法案に触れ、「国や関電にとって不都合なことが隠されないか心配だ。訴訟では、情報をきちんと開示してほしい」と訴えた。大飯原発をめぐっては、運転差し止めなどを求めた訴訟が福井、大阪の両地裁でも係争中。