2024年8月17日土曜日

17- デブリ試験的取り出し装置の使用前手続き完了 福島第1原発2号機

 東電は福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しに使うパイプ型装置について、原子力規制委員会から検査の「終了証」を受けました。これでデブリ取り出しに向けた一連の手続きが完了しまし試験的取り出しは21日開始が有力視されています

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デブリ試験的取り出し装置の使用前手続き完了 東京電力福島第1原発2号機 規制委が「終了証」
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 東京電力は福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しに使うパイプ型装置について、原子力規制委員会から検査の「終了証」を受けた。東電が16日、発表した。試験的取り出しは21日開始が有力視されている。終了証の交付により廃炉の最難関とされるデブリ取り出しに向けた一連の手続きが完了した。

 東電によると、装置の設置や放射性物質の汚染拡大防止用ハウスなど付帯設備の準備は既に完了している。東電は「19日に着手時期や工程などをお知らせする」としている。
 パイプ型装置の原子力規制委による使用前検査は、装置を開発していた神戸市の工場と福島第1原発での計2回行われた。装置を収める金属製の箱の耐圧確認、装置の外観、放射性物質の漏えいリスクの有無などを確認し、いずれも問題はないと判断された。
 パイプ型装置は3段階のスライド式で、最長約22メートルまで伸びる。2号機原子炉格納容器の貫通部から差し込み、先端に取り付けた「グリッパ」と呼ばれる金属製の爪で3グラム以下のデブリを取り出す計画だ。着手すれば、国と東電の廃炉工程表「中長期ロードマップ」の最終盤に当たる第3期に入る。