鳥取県松江市の島根原発で、万一の事故に備え船を使った海上からの避難訓練が、31日に境港などで行われました。港が壊れて大型船が入港できない事態を想定して、港から小型船に乗り込んだ上で、沖合の大型船へ洋上で移乗。鳥取港まで避難しました。これは鳥取県独自の取り組みです。
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原発防災訓練で小型船活用、鳥取 能登地震を教訓に
共同通信 2024/7/31
鳥取県は31日、中国電力島根原発(松江市)の重大事故に備えた原子力防災訓練を実施した。避難に船舶を用いる訓練で、今年1月に発生した能登半島地震を踏まえ、大型船が港に入れなくなった場合を想定し、小型船を初めて取り入れた。
鳥取県では島根原発から半径30キロ圏内に境港市と米子市の一部が含まれており、県は最大で約6万8千人が避難対象になるとしている。今回は地震などの自然災害と原発事故が重なる複合災害を想定。バスで境港に集まり、した。鳥取港では放射性物質の付着を調べる避難退域時検査訓練も行った。
島根原発事故に備え境港で海上避難訓練 能登半島地震も踏まえた対応も想定(鳥取)
TSK山陰中央テレビ 2024/7/31
松江市鹿島町の島根原発での万一の事故に備え、鳥取県独自の取り組みとして船を使った海上からの避難訓練が、31日に境港などで行われました。
鳥取県では、島根原発での万一の事故に備え、島根県などとの合同訓練に加え、毎年県独自の訓練を続けていますが、今回は能登半島地震を踏まえ、港が壊れて大型船が入港できない事態を想定して、小型船を使った海上避難の訓練を企画しました。
海上自衛隊から派遣された船舶を使って、避難者役の参加者をまずは小型船に収容し、その後、沖合に待機する大型船をめざして出港しました。そして避難者は、洋上で船を乗り換えて目的地の鳥取港に向かいました。
原子力災害からの避難について、鳥取県ではあくまでバスなど自動車での避難を中心としていますが、こうした船での避難も補完的な手段として重要だと位置づけていて、訓練や検証を続ける意向です。