2024年7月8日月曜日

鹿児島県知事選挙 樋之口里花さん「どうして他の候補者は川内原発の20年運転延長に何も言わないんだろう」と

 任期満了に伴う鹿児島県知事選は7日投票があり、現職の塩田康一氏自民、公明、国民推薦無所属で元自民県議の新人市民団体共同代表を破って再選を果たしました。
 市民団体共同代表の樋之口里花さんは、インタビューで「川内原発の反対と軍拡反対。県民に届いたか」と聞かれたことに対して、
「川内原発反対・軍拡反対を訴えている人だっていうのは理解してもらっていたんじゃないかどうして原発の20年運転延長を他の候補者は何も言わないんだろうかとかいうような声などもありました」(要旨)と述べました
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鹿児島県知事選挙 落選した樋之口里花さん「どうして川内原発の20年運転延長を他の候補者は何も言わないんだろうという声もあった」
                         KKB鹿児島放送 2024/7/7
鹿児島県知事選挙で落選した市民団体共同代表の樋之口里花さん(52)は選挙事務所で以下のように語りました。

「皆さんこんばんは。本当にお疲れ様でした。
立候補表明から1カ月、2カ月弱ぐらいでしたっけ、本当に短期決戦の戦いだったなという風に思います。
私自身はですね、本当に初めての選挙で本当にどうなるかなという思いの中で無我夢中でやってきたこの選挙戦の17日間、あっという間だったんですけれども、本当に皆さんに支えられて、本当に無事にやり遂げられましたので、本当に非常に感謝の思いでいっぱいです
今はもう本当に皆さんに感謝の思いでいっぱいということをお伝えしたいです」

【インタビュー】
・結果を受けて
「最終的な結果とかはまだよくわからないんですけれども、非常に悔しい思いはあります」
・敗因は
「なんでしょうね。時間的なものもあったかもしれませんし、ちょっとそれはまたみんなでちょっと確認したいなと思います」
・今後の活動については
「まだちょっと、まだ何も考えられないような状況ですね。またそれもゆっくり考えたいと思います」
・選挙戦を振り返って
「もう本当にですね、大変な17日間ではありましたけれども、本当に支えてくださる皆さんのおかげで本当にもう最後までできましたし、もう思いっきり自分の中ではもう伝えたいことを伝えられたという風には思っておりますので、とても満足はしています」
・川内原発の反対と軍拡反対。県民に届いた?
「それ(川内原発反対・軍拡反対)を訴えている人だっていうのは理解してもらっていたんじゃないかなっていう風に思いますし、原発のことを言ってもらってありがとうとかですね、さつま町の弾薬庫のこと言ってもらってありがとうとか、どうして20年運転延長を他の候補者は何も言わないんだろうかとかいうような声なども本当にありました。街頭でですね」


〈詳報〉鹿児島県知事に塩田氏が再選 幅広く支持集め新人2人に大差付ける
                            南日本新聞 2024/7/8
 任期満了に伴う鹿児島県知事選は7日投票があり、即日開票の結果、現職の塩田康一氏(58)=自民、公明、国民推薦=が33万7357票を獲得し、同じく無所属で元自民県議の新人米丸麻希子氏(49)らを破って再選を果たした。塩田氏は政権与党や野党最大の支持組織である連合鹿児島から推薦を取りつけ、幅広く支持を集めて選挙戦をリード。米丸氏は18万608票を集めたが及ばなかった。投票率は過去最多の7人が出馬した前回を5.08ポイント下回り、44.76%だった。
 塩田、米丸の両氏と、市民グループ共同代表の新人樋之口里花氏(52)=無所属=の3人の戦いだった。
 人口減少社会への対応や県が鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地(鹿児島市)に計画する新総合体育館の是非、選挙期間中に運転延長を迎えた九州電力川内原発(薩摩川内市)、西之表市馬毛島の自衛隊基地整備への対応が争点の柱だった。
 塩田氏は1期4年の実績を強調。「人口減少が進む中で、地域をどう維持・発展させるかが課題」とし、農林水産業や観光、企業の稼ぐ力を向上させる好循環の実現を訴えた。新人2人が主張した子ども医療費の窓口負担ゼロや給食無償化については、県の財政状況では困難として全国一律で実施するよう国に要望するとして理解を求めた。
 草の根運動を展開した米丸氏は313億円に膨らんだ新体育館事業の見直しを前面に打ち出し、鹿児島空港の民営化や初の女性知事誕生を訴えた。母校の鹿児島純心女子中学・高校の卒業生や、告示直前に塩田氏の推薦を取り下げた県医師連盟が応援に回ったが届かなかった。
 樋之口氏は、自主支援する共産や反原発の市民団体などと支持拡大を図った。川内原発の運転延長や馬毛島での自衛隊基地建設に反対、県議会の議決を経ずに県民投票できる条例の制定を掲げたが浸透しなかった。

 投票は繰り上げ投票区を含む1025カ所であった。当日有権者数は128万4427人(男59万8966人、女68万5461人)。投票者総数は57万4865人だった。