2024年7月29日月曜日

「不合格」敦賀原発と同じ福井県にある関電の3原発、「活断層なし」と判断の過去

 敦賀原発2号機は、規制委が直下に活断層があることを否定できないと判断して、再稼働が困難になりました。

 活断層を巡る安全性の問題は、同じ福井県にある関西電力の3原発でも長らく議論されてきましたが、いずれも「活断層ではない」と判断されました。
 産経新聞が報じました。
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「不合格」敦賀原発と同じ福井県にある関電の3原発、「活断層なし」と判断の過去
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原子力規制委員会が敦賀原発2号機(福井県敦賀市)直下の活断層の可能性を否定できないと判断した。活断層を巡る安全性の問題は、同じ福井県にある関西電力の3原発でも長らく議論されてきた。敷地内の断層はいずれも規制委が「活断層ではない」との結論を出したが、その道のりは険しかった

最も敦賀原発に近い美浜原発(同県美浜町)は、3号機の真下を通る断層が敷地から約1キロ東にある活断層と連動して地盤をずらす可能性があるかが焦点となった。関電はボーリング調査などで採取した粘土鉱物を分析し、十数万年前以降に断層が動いた形跡はないと確認。規制委から活断層の存在は推定されないとの結論が出された。
大飯原発(同県おおい町)では、敷地内を横切る「F-6断層」が緊急時に原子炉の冷却に必要な「非常用取水路」の真下を通るため、活断層と認定されれば大規模な改修が必要だった。
平成24年11月の規制委による初の現地調査で見つかった地層のずれが、断層か地すべりかで専門家の意見が分かれた。関電は新たに長さ70メートル、幅50メートル、深さ40メートルの試掘溝を掘り、断層の上にあった約23万年前の火山灰の層に地震による変位や変形がみられないことを確認。専門家も「活断層でない」との見解で一致し、1年3カ月後に規制委が評価書を了承した。(桑島浩任)