2024年7月22日月曜日

震災、原発事故と心の影響調査 福島学院大が南相馬市に研究拠点

 福島学院大は19日、南相馬市小高区の小高保健福祉センター内に、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が子どもと親のメンタルヘルス(心の健康)に与える影響を研究する拠点「福島子どもと親のメンタルヘルス情報・支援センター浜通りブランチ」を設けることを発表しました。25日に現地で開所式を行います。
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震災、原発事故と心の影響調査 福島学院大が福島県南相馬市に研究拠点
                            福島民報 2024/7/20
 福島学院大は福島県南相馬市小高区の小高保健福祉センター内に、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が子どもと親のメンタルヘルス(心の健康)に与える影響を研究する拠点を設ける。19日、発表した。浜通りに研究拠点を設けるのは初めて。25日に現地で開所式を行う。
 拠点の名称は「福島学院大学福島子どもと親のメンタルヘルス情報・支援センター浜通りブランチ」。4月に学内に開設したセンターの分室で、浜通りでの活動に注力し、関係機関との連携を強化するために拠点を設けた。震災や原発事故からの復興に向け、心理学の側面からデータや知見を収集し、支援の枠組みづくりに役立てる。
 内山登紀夫副学長・福祉心理学科教授を代表とする研究グループは震災直後から南相馬市や双葉郡で子どもの言葉や運動の発達状況、親の心理状況などのデータを集積してきた。全国の私立大で唯一、福島国際教育研究機構(F―REI、エフレイ)の公募研究に採択されている。国内外の大学と協力して調査を進めていく。