東北電力は、宮城県の女川原発の敷地内に使用済み核燃料を一時的に保管する「乾式貯蔵施設」の設置を計画していますが、県内55の市民団体が求めていた住民説明会の開催について「現時点では計画はない」「戸別訪問や広報誌を通じ丁寧な情報提供に努めている」と回答しました。
一時保管後の使用済み核燃料の搬出先や搬出時期についても明確な回答はなかったということです。
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東北電力・女川原発敷地内に乾式貯蔵施設設置の「住民説明会は開催予定なし」市民団体は「原発危険を半永久的に県民に押し付けるものになる」宮城
tbc東北放送 2024/7/12
東北電力は、宮城県の女川原子力発電所の敷地内に使用済み核燃料を一時的に保管する「乾式貯蔵施設」の設置を計画しています。これに関し、市民団体が求めていた住民説明会の開催について東北電力は「現時点では計画はない」と回答しました。
東北電力に質問書を提出していた県内55の市民団体の代表は12日、県庁で会見しました。
市民団体は女川原発2号機の再稼働の是非や使用済み核燃料を一時的に保管する「乾式貯蔵施設」の設置をめぐる住民説明会の開催など、15の項目について質問していて12日、口頭で回答を受けました。
それによりますと、東北電力は住民説明会について、「戸別訪問や広報誌を通じ丁寧な情報提供に努めている」として「現時点では開催の計画はない」と答えたということです。
一時保管後の使用済み核燃料の搬出先や搬出時期については明確な回答はなかったということです。
原発問題住民運動宮城県連絡センター 中嶋廉世話人:「原発危険との苦しみを半永久的に県民に押し付けるものになる」
また、女川原発2号機の再稼働中止の要望について東北電力は、予定通り9月頃の再稼働を目指すと回答したということです。