福島第1原発事故で発生した指定廃棄物問題で、環境省が塩谷町上寺島の国有林を処分場の候補地に選定した2014年7月には、町を挙げての反対運動が展開され、街じゅうに「断固反対」「白紙撤回」と記された看板やのぼり旗が並びました。10年が経過したいまは看板やのぼり旗はありませんが、町や町民たちが白紙撤回を求める姿勢は揺らいでいないということです。看板などの有無で判断できるものではないということです。
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【指定廃棄物の行方】看板は消えても…「断固反対」思い揺るがず 候補地選定10年の塩谷町
下野新聞 2024/7/28 11:30
東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物問題で、環境省が塩谷町上寺島の国有林を処分場(長期管理施設)の詳細調査候補地に選定した2014年7月。当時は町を挙げての反対運動が展開され、街じゅうに「断固反対」「白紙撤回」と記された看板やのぼり旗が立ち並んだ。選定から30日で10年がたつ。現在、町内にそうした景色はなく、過熱した反対運動は落ち着きを見せている。ただ、町や町民たちが白紙撤回を求める姿勢は揺らいでいない。
【指定廃棄物の行方】「忘れられているのか」 塩谷選定10年 農家の負担いまだ重く
同町玉生の町役場新庁舎から北へ約15キロ。山道や未舗装の林道を進んだ先に、杉林が広がる。約3ヘクタールの処分場詳細調査の候補地だ。一部は平たんに近い土地で雑木林そのもの。候補地だと示す説明や囲いなどはない。