2024年7月8日月曜日

川内原発の南に29基の風力発電計画 東京の2事業者が準備書縦覧と説明会

 鹿児島県いちき串木野市と薩摩川内市にまたがる弁財天山周辺で2社が計画する風力発電事業について計画を見直しともに6月以降、アセスメント法で住民意見を聞く最後の機会となる準備書の縦覧と説明会を開いています(発電量は合計11万2000KW規模)2社がそれぞれ開いた住民説明会には合計30人の市民が参加しました。
 日本では市街地では騒音の問題でまた山地では景観の問題で反対され、計画がとん挫するケースが多発しています。しかし原発建設を抑止するためには、再生エネ発電を普及させることが不可避です。
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川内原発の南に倍増…どうなる? 29基の風力発電計画
 東京の2事業者が準備書縦覧と説明会
                            南日本新聞 2024/7/6
 鹿児島県いちき串木野市と薩摩川内市にまたがる弁財天山周辺で東京の2社が計画する風力発電事業について、両社は重複していた区域の調整を終え、計画を見直した。ともに6月以降、環境影響評価(アセスメント)法で住民意見を聞く最後の機会となる準備書の縦覧と説明会を開いている。両社は風車を計29基ほど新設予定で、他社の既存風車を含めると周辺には約50基が並ぶ見込みだ

    【写真】2社の風力発電建設計画を地図で確認する

 計画するのは、NWE-09インベストメントとグリーンパワーインベストメント。2020年と18年にそれぞれ公告した方法書の時点から、風車の配置などを調整し、対象事業実施区域を絞り込んだ。2社を合わせた同区域はいちき串木野市羽島、荒川、薩摩川内市寄田町、青山町、高江町。
 NWE社は、540ヘクタールに風車18基程度(最大高さ180メートル)を建設、最大出力は7万2000キロワットを想定する。26年3月着工し、28年3月の運転開始を見込む。グリーン社は561ヘクタールに11基程度(同185メートル)を建て、最大出力4万キロワット。27年1月着工、29年1月頃の運転開始を目指す。
 NWE社は6月28日、グリーン社は7月1日に薩摩川内市で住民説明会を開催した。計約30人が参加。「建設に伴い発生する土砂の取り扱いはどうするのか」「事業開始後の騒音などの調査期間はどれくらいか」といった質問が出された。両社の調査でつがいが発見されているクマタカへの影響を懸念する声もあった。
 いちき串木野市では、9、11日に2社合同で説明会を開く。準備書は両市役所などで22日まで縦覧できる。
 両社は今後、準備書への県知事意見などを踏まえた最終段階の評価書を作成し、国や県などから工事計画が認可されれば事業に着手する