2014年2月13日木曜日

新潟県の泉田知事がたった一人で

 「晴耕雨読」という各種記事やブログを紹介するコーナーがあるのですが、そこに泉田知事の東電への対応ぶりを賞賛する記事が載りました。
 
 知事の対応の特徴を7つのポイントにまとめて、いわゆる「脱原発派」の特徴と比較して論じています
 短い文章ですが、その的確な指摘に鋭い観察眼と分析力感じられ、非常に説得力があります。
 そして泉田知事がなかなかの人物であること改めて認識させられます。
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新潟県の泉田知事がたった一人で東電の原発再稼働を完全シャットアウトしている方法
ろろ  2014年2月10日
都知事選
 若い有権者の田母神支持率が高いことを不気味がる声が多いようですが、ここでもまた若い人たちは「エイリアン」扱いされているわけですね。
 そういう若者に、座る椅子を用意していないのは誰ですか?
 罵る相手を間違う「良識派」は、金曜日の官邸前でストレス解消でもしてなさい。
 今回の都知事選で明白になったのは、「脱原発」が、かつての極左運動のような、排他的イデオロギーに昇華してしまったことですね。
 
 新潟県の知事を見なさいよ。
 「脱原発」なんて一言も言わずに、世界最高の金持ちである電力会社の原発再稼働を止めてますよ。
 彼のやり方をなぜ学ばないのですか?
 
 【参考】
新潟県の泉田知事がたった一人で東電の原発再稼働を完全シャットアウトしている方法。
 脱原発や子供の未来などというスローガンを掲げていない
 福島事故当初から「配管破断の可能性を含めた原因究明」という原発ムラの弱みを徹底して突く
 首長としての仕事をきちんとしている
 原発推進・反対を問わない合理的な主張(ベントフィルター設置、住民を守れる避難計画策定等)
 常に論理的、飛躍がない
 落ち着いた聞き取りやすいしゃべり方
 全て「住民の利益」から演繹した主張 
 
 「脱原発派」に欠けているものばかりですね。
 逆に、「脱原発派」の特徴を挙げてみましょうか。
 「子供を守れ」に代表される空疎なスローガン
 常にポジショントーク、推進派と喧嘩するのが生きがい
 感情剥き出しの主張
 飛躍だらけ
 生き急ぐかのような切羽詰まったしゃべり方
 住民の利益なんかより脱原発が重要という偏向思想 
 
 重要なのは、泉田知事が一言も脱原発を掲げていないのに世界で最も金持ちであろう電力会社の原発再稼働を封じ込めている点です。
 原発は、究極的に住民の利益にならないものですが、泉田知事はそのことをイデオロギーにしていないのです。
 こういう論理的な強さはみんなが見習いたいところですね。
以上
 
(附) 以下は「ろろ氏」の記事へのコメントと回答
 
> 泉田知事は非常によく原発のことを勉強していらっしゃると思います。中越、中越沖と二度の震災を経験しているのも強みかもしれません。
ろろ: 資源エネルギー庁に勤めていた経験も、いい方向に活かしてくれていますね。
 
> 知事一人ではありません。柏崎刈羽原発については複数の団体が長年運動を継続している。それを背景として知事に大きな影響を与えている県技術委メンバーが選出されている。住民運動で巻原発を断念させた歴史がある。農民団体も原発には批判的。等々 
ろろ: 確かにそれもあるのでしょうが、肝心の知事が木下黄太さんや福島瑞穂さんみたいな人だったらどうなっていたことでしょうね。
いずれにしろ、新潟県は本当の意味で「生活」というものを見ている有権者が多いんじゃないですか。
 国家戦略特区なんてどうでもいいから脱原発!なんて考えているおかしな人は有意な数ではないでしょうね。
 
> 木下黄太さんと福島瑞穂さんを同列に論評するのは絶対無理(笑) 泉田さんの持ち味は論理的合理主義。よく言えばクソ真面目な官僚。新自由主義とも親和性が高い。
ろろ: それを暴れさせないというのも、県民次第でしょう。
 泉田氏が個人としてどんな政治思想を持っているかなどここでは問題にしていません。
 事実として原発再稼働が止まっていること、見習うべき点が多いことを述べているだけですよ。
 
> 新潟市長は特区に手を上げる勢いですよ。知事も反対はしていない。農業特区に指定される可能性が・・・困ったものです。
ろろ: それに抵抗して思いとどまらせるのは、新潟のみんなの声ですよ。がんばってください。