2014年2月25日火曜日

福島 農業用ため池底土 避難区域外の28%で8千ベクレル/キロ以上 

 福島県と農林水産省東北農政局2012年2月~昨年12月、地域のバランスを考えて選んだ計1939カ所の底にある土壌調べた結果、合計576カ所で8千ベクレル(1キロ当たり 以下同)超のセシウムが検出されまし
 10万ベクレル以上に達した池はそのうち14カ所で、最高は39万ベクレルでした。
 
 上記の数値には国の避難指示区域の分も含まれていますが、それを除外した468カ所(同27・9%)のため池からは現在も水田や畑に水が供給されています。
 10万ベクレル以上のため池の5カ所も同様です。
 
 8千ベクレル超のセシウムが検出された比率は、避難指示区域内では調査対象の41・2%、指定区域外では同27・9%でした。
 
 こうした汚染は勿論福島県内に留まるものではありません。
 またストロンチウムについては測定していないようですが、果たしてどの程度なのか気になります。 
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福島のため池に高濃度汚染土10万ベクレル超14カ所
 朝日新聞2014年2月25日
 福島県内の農業用ため池576カ所の底の土から、1キロあたり8千ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されていたことが県などの調査でわかった。うち14カ所は10万ベクレルを超えていた。国はため池を除染対象外としているが、農業用水を供給している池や住宅街にある池も多い。汚染土の農地流出や住民の健康被害を不安視する県は、国に汚染土の処理を求めている。
 
 8千ベクレルを超える汚染土などは、国の責任で処分する指定廃棄物に相当する。また、環境省は県内で発生する除染廃棄物のうち10万ベクレルを超えるのは2千分の1以下と推定している。
 県によると、県内の農業用のため池は3730カ所。県と農林水産省東北農政局は2012年2月~昨年12月、地域のバランスを考えて選んだ計1939カ所の底にある土壌を初めて調べた。
 その結果、東京電力福島第一原発事故で住民が避難した国の避難指示区域内では108カ所(調査対象の41・2%)、事故後も水田や畑にため池の水を供給している同区域外では福島市や伊達市などの中通り地方を中心に468カ所(同27・9%)から土1キロあたり8千ベクレル超のセシウムが検出された。10万ベクレルに達した池は区域内で9カ所、区域外で5カ所あり、最高は区域内にある双葉町の大南廹(おおみなみさく)ため池(39万ベクレル)だった。