2019年5月21日火曜日

東海第二再稼働の是非を住民投票で 茨大教授「期待高まってる」と

 東海第二原発の再稼働の是非を問う住民投票の実現を目指す市民団体が19日、イベント「県民投票フェス」を開きました。
 原発の周辺住民の意識調査を続けている茨城大の渋谷敦司教授(社会学)が講演し、茨城県内外から100人が参加しまし
 渋谷教授は講演で、住民投票の必要性を感じる人が増えており、東海村と隣接3市で昨年行った調査では、7割以上が再稼働の是非を住民投票などで一人一人に意見を聞くことを望んだことを明らかにしました。
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東海第二再稼働 是非を住民投票で 茨大教授「期待高まってる」
東京新聞 2019年5月20日
 東海村にある日本原子力発電(原電)東海第二原発の再稼働の是非を問う住民投票の実現を目指す市民団体が十九日、イベント「県民投票フェス」を水戸市内で開いた。原発の周辺住民の意識調査を続けている茨城大の渋谷敦司教授(社会学)が住民投票への機運の高まりを説明し、県内外から参加した約百人が知見を深めた。
 
 渋谷教授は二〇一〇年から調査を始めた。東京電力福島第一原発事故を境に、住民投票の必要性を感じる人が増えており、東海村と隣接三市で昨年行った調査では、七割以上が再稼働の是非を住民投票などで一人一人に意見を聞くことを望んだという。
 背景には「従来の地方自治への諦めがある」と指摘。議員選挙などで原発への賛否が争点になりにくく、「選挙が住民意思を表明する機会にならない結果、住民投票への期待が高まったのでは」と語った。
 イベントは市民団体「いばらき原発県民投票の会」が主催。講演を踏まえて、参加者から「なぜ議員は原発の議論をしたがらないのか」などの質問が渋谷教授に寄せられた。 (山下葉月)
 
 
東海第2 県民投票の必要性考える 市民団体、水戸で対話イベント
茨城新聞 2019年5月19日
 日本原子力発電(原電)東海第2原発(東海村白方)の再稼働の賛否を問う県民投票の実現に向け、市民団体「いばらき原発県民投票の会」は19日、水戸市三の丸の県水戸生涯学習センターで対話型イベントを開いた。約100人が参加。講演や議論を通し、県民投票の必要性を語り合った。
 
 講演では茨城大の渋谷敦司教授が、東海第2原発再稼働に関し、住民投票などの直接意思表示を希望する人が7割を超えたアンケート結果を示し「国民参加の必要性が言われてきたわりには一向に進んでいない実態がある。新しい参加の仕組みが必要となる」と話した。
 講演後、参加者は少人数グループに分かれ話し合いを実施。同原発をどう感じているかや再稼働の是非、県民投票など民意を示す方法などについて意見交換した。また、「なぜ市町村議会は再稼働を議論しないのか」「再稼働のメリット、デメリットは」などの質問に渋谷教授が答えた。
 同会共同代表の1人、姜咲知子さんは「再稼働がいつの間にか決まっていたということになってはいけない。対話を通し“自分事”として東海第2原発を考えてほしい」と話した。
 
 同会は、同原発再稼働の賛否を問う県民投票の実現を目指している。(三次豪)