2019年5月16日木曜日

泊原発 規制委が断層資料を要求、再稼働見通せず

 規制委は2月に、泊原発1号機近くにある「F—1断層」「活断層であることを否定できない」との見解をまとめていますが、北海道電はそれに対して「火山灰の分析などから敷地内に活断層はない」と反論ました。
 しかしその後北電の調査で火山灰が見つからなかったため、断層の評価状況などについての資料の提出を北電に求めることを決めました。
 規制委は「1年間ぐらいは原発本体の審査を始められない」と語っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
泊原発、再稼働見通せず…規制委が断層資料要求
読売新聞 2019年5月15日12時24分 
 原子力規制委員会は15日、北海道電力泊原子力発電所(北海道泊村、停止中)1〜3号機について、敷地内の断層の評価状況などを取りまとめた資料の提出を北海道電に求めることを決めた。更田豊志ふけたとよし委員長は会合で「1年間ぐらいは原発本体の審査を始められない」と語った。泊原発の再稼働は当分見通せなくなった。
 
 泊原発の敷地内に、活断層が存在する可能性が出てきたことなどが理由規制委は今年2月、1号機の近くにある「F—1断層」について「活断層である可能性が否定できない」との見解をまとめている。重要施設の直下に活断層がある場合は原発は運転できない。F—1断層の直上には重要施設はないとされているが、地震の揺れの想定が大きくなる可能性がある。
 
 北海道電は2013年7月に、泊原発1〜3号機の安全審査を申請した。当初、火山灰の分析などから「敷地内に活断層はない」と主張したが、その後の調査で火山灰が見つからず、規制委を納得させるデータを示すことができなかった
 
 泊原発と同時期に安全審査を申請した関西電、四国電、九州電の原発は、いずれも既に審査に合格し、再稼働している。