2019年5月15日水曜日

原発の汚染水抑制へ対策継続をと 汚染水処理対策委

 福島原発汚染水処理対策委員会は14日、「凍土遮水壁」の現状を議論し、東電に、建屋を補修して雨水流入を減らすなどの対策を継続するよう求めました。
 現在もトリチウム汚染水が発生し続けているのは、建物の地下部分の破損個所から地下水が侵入し、それがデブリ冷却用の循環水に混入しているためで、その根本原因は「凍土遮水壁」が不完全で地下水を完全に遮断出来ないからです。
 
 東電は、建屋の上部破損部から入る雨水を強調しているようですが問題のすり替えです。地下水の流入(東電によれば150トン/日)を解決しないことには、トリチウム水の発生を抑止することはできません。
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原発の汚染水抑制へ対策継続を 福島第1の政府対策委
共同通信 2019/5/14 19:05
 東京電力福島第1原発に関する政府の汚染水処理対策委員会(委員長・大西有三京都大名誉教授)は14日、汚染水の発生抑制のため周辺地盤を凍らせる「凍土遮水壁」の現状を議論し、東電に、建屋を補修して雨水流入を減らすなどの対策を継続するよう求めた。出席した原子力規制庁担当者は「汚染水のリスクを速やかに除去するのが大方針だ」と強調した。
 東電は、2015年度に1日当たり約490トンだった汚染水発生量は、凍土壁造成後の18年度に約170トンまで減少したと報告。対策委は、建屋の破損部から入る雨水などの影響は残るとして地下水位や放射性物質濃度の監視強化を求めた。