美浜原発、広域避難計画策定 30キロ圏内27万8800人対象
中日新聞 2021年1月6日
福井、滋賀、岐阜の三県と内閣府などは五日、東京都内で地域原子力防災協議会を開き、関西電力が今月以降の再稼働を目指す美浜原発(福井県美浜町)で重大事故が発生した際の広域避難計画を取りまとめた。原発から半径三十キロ圏内に住む三県十市町の約二十七万八千八百人が対象になる。近く政府の原子力防災会議で了承される見通し。(今井智文)
福井県の原発で避難計画が策定されるのは、関電の高浜原発(高浜町)と大飯原発(おおい町)に続き三例目。美浜原発の三十キロ圏には福井県敦賀市、越前市などの市街地が含まれ、圏内の人口は最多になる。関電は美浜原発で運転開始から四十年を超えた3号機の再稼働を目指しており、避難計画の策定は事実上の再稼働準備の一環。1、2号機は廃炉作業中。
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