既設の六ケ所再処理工場が想定する地震動は450ガルで、基準地震動がそれ以上に引き上げられると、厚いコンクリートで密閉された部屋(=セル)の中の機器の耐震補強が必要となるものの内部は放射能で高度に汚染されているためセルに近づくこと自体が困難と、東電が2007年に内部資料に記載していたことが分かりました。
450ガル以上の地震が来ない保証はない中で補強することもできないというもので、基準地震動を低く設定することが如何に危険であるかが示されました。
この上は既設装置とセルを絶縁したうえで、セルを石棺にするなどして大地震が来ても外部に放射能が漏れない措置を講じる必要があります。
早急に国の責任で行うべきです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
再処理工場「汚染セルの耐震困難」東電見解
東奥日報 2021年1月21日
東京電力が2007年、日本原燃・六ケ所再処理工場が想定する地震動が引き上げられた場合、放射性物質で汚染されたセル(厚いコンクリートで密閉された部屋)内の機器の耐震補強が必要となるものの、セルに近づくことは困難-と内部資料に記載していたことが20日、分かった。当時、再処理工場が設定していた基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)は450ガルで、一部機器は耐震性に「ほとんど余裕がない」との認識も示している。資料を入手した核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団は「再処理工場の耐震補強は著しく困難であることが分かる」としている。
(以下は有料記事のため非公開)