花角・新潟県知事は27日の定例記者会見で、再任を求めている新潟県技術委員の立石雅昭・新潟大名誉教授らについて再任しない考えを改めて示しました。
昨年までは70歳を超えないとする内規に関わらず再任してきたのに、今回突如考えを変えたのは、政財界から再稼働同意に向けて強い圧力が加わっていることと関係しているように思われます。
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花角知事、重ねて不再任表明 県技術委問題 「内規に沿い選任」
新潟日報 2021/01/28
東京電力柏崎刈羽原発の安全性を議論する新潟県技術委員会の一部委員について県が再任しない方針を示している問題で、花角英世知事は27日の定例記者会見で、再任を求めている立石雅昭・新潟大名誉教授(75)らについて再任しない考えを改めて示した。
県は、県技術委の委員14人のうち7人について、70歳以上の人を極力任命しないとの内規などを理由に、3月末の任期をもって再任しない方針を示した。これに対し、立石氏は21日、柏崎刈羽原発の安全性を確認する重要な議論のさなかだとして、自身と、同じく不再任の対象とされた鈴木元衛・元日本原子力研究開発機構研究主幹(71)の再任を求める要望書を花角氏に提出した。
27日の会見で花角氏は、不再任とする予定の委員について「これまでの活動に感謝申し上げたい」と述べた。一方で「県の内規の考え方に沿って来期の委員を選任したい」とし、再任の要望には応じない考えを示した。
この問題を巡っては、花角氏が20日の会見で、最新の知見を取り入れるために委員の世代交代が必要と話したことに対し、立石氏が「委員である以上、古い知見だけで物を言うことはあり得ない」と反論していた。これについて、花角氏は会見で「内規を設けた趣旨は先般説明した通りだ。一人一人を評価している訳ではない」と話した。