東電が21日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールで、取っ手が変形している燃料8体のつり上げ試験を実施した結果、1体が動かなかったと明らかにしました。
取っ手が変形した燃料は15体あり、21日は変形が比較的小さい8体の試験を実施しました。まだ吊り上げ試験をしていない7体は取っ手の変型がより大きいので、さらに多数の吊り上げ不可が発生する可能性があります。
燃料集合体には、沸騰水型の場合1体当たり36本~81本の核燃料棒が充填されています。
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使用済み核燃料、1体動かず 取っ手変形、福島第1原発3号機
共同通信 2020/5/21
東京電力は21日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールで、取っ手が変形している燃料8体のつり上げ試験を実施した結果、1体が動かなかったと明らかにした。原子炉建屋の水素爆発でプール内に落ちたがれきがかみこんでいる可能性があり、対応を検討する。
東電によると、取っ手が変形した燃料は15体あり、21日は変形が比較的小さい8体の試験を実施した。このうち1体は全く動かず、つり上げる装置にかかる荷重が制限値を超えたため、試験を中止した。残る7体は問題なくつり上がった。
3号機では昨年4月にプール内の燃料取り出しを開始。2020年度中に全て別の共用プールに移す。