玄海原発で焼却施設から大気中に排出した放射性廃棄物トリチウムの量を国などに36年間、過少報告していたことが分かりました。
意図的ではないとしていますが、こうした送風量が燃焼ガス量に比べて少量の筈はないので、この種の見落としが各所で多発しているのは不思議なことです。
いずれにしても、従来からトリチウムを空中に放出していたことと発電所全体ではより大量のトリチウムを空中に放出していたことが分かります。
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九電、情報共有不足で過少報告 玄海原発の廃棄物排出量
共同通信 2020/5/15
九州電力が玄海原発(佐賀県玄海町)から大気中に排出した放射性廃棄物トリチウムの量を国などに過少報告していた問題で九電は15日、社内の情報共有不足により、焼却施設に設置された一部の送風機の風量を計算に入れていなかったのが原因だったと発表した。期間は1983年度以降の36年間に及び、記録が残る2009~18年度のうち最大だった10年度は報告の3.7倍のトリチウムを排出していた。
九電は、極めて微量のため玄海原発全体の放出量に変更はなく、環境にも影響はないとしている。九電は、原子力規制庁のほか、安全協定を結ぶ佐賀、長崎、福岡各県などに訂正後の数字を報告した。