原発不明がんに免疫治療薬有効 オプジーボ、近畿大チーム初確認
共同通信 2020/5/31
転移した状態で見つかり、最初にできた臓器が分からない「原発不明がん」患者に、がん免疫治療薬「オプジーボ」が有効だと初めて医師主導治験で示したと、近畿大の林秀敏講師(腫瘍内科学)らのチームが31日、米臨床腫瘍学会のシンポジウムで発表した。
既に抗がん剤による治療歴がある患者45人に投与すると、10人(22%)でがんの面積が半分以下になった。
原発不明がんはがん全体の2~5%を占め、診断から5年後の生存率は2~6%と極めて治療が難しい。チームは「オプジーボが(科学的根拠に基づいて勧められる)標準治療になることが期待できる」としている。