鹿児島県の反原発団体は14日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、九州電力川内原発の定期検査作業の中止などを九電に申し入れるよう求める要請書を県に提出しました。
川内原発では1号機が定検中で、テロ対策施設の設置工事が進行中。2号機は20日に停止し定検に入る予定で、県外の作業員が約千人入るとみられます。
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川内原発定期検査作業中止を申し入れ 反原発団体、感染拡大防止挙げ
西日本新聞 2020/5/14
鹿児島県の反原発団体「川内原発建設反対連絡協議会」(鳥原良子会長)は14日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の定期検査作業の中止などを九電に申し入れるよう求める要請書を県に提出した。
川内原発では1号機が定検中で、テロ対策施設の設置工事が進む。2号機は20日に停止し定検に入る予定で、県外の作業員が約千人入るとみられる。
要請書は、国を挙げて「3密」に対処しているのに定検や工事が進められていることに危機感があると訴え、感染拡大防止には、県境をまたぐ移動と工事の中止が最も安全だと指摘。県外作業員の原発構内への立ち入り禁止に加え、定検中止で作業員の宿泊がなくなる施設への休業補償を九電に求めている。鳥原会長は「いろんな活動を市民は自粛している」と話した。
応対した県職員は「九電には感染防止対策を取るよう伝えている。要請内容は上司に伝える」と応じた。
九電は「東京や大阪などからの移動者については、2週間前からの健康状態や行動履歴に問題がないことを確認している」としている。(上野和重)